“しんぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神秘53.3%
深秘16.7%
神祕10.0%
真否3.3%
神婢3.3%
神扉3.3%
神臂3.3%
身疲3.3%
進否3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのおんばここそ、このなか神秘しんぴいてみせるちからがありました。かみさまは、たまたまこうして、草木くさきに、自分じぶんちからしめすというのです。
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
高山の間に住む剛健な獣の野性と、翼を持つ鳥の自由と、深秘しんぴを体得した神人の霊性とを兼ねそなえたようなのがその天狗だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
諸君しよくんこひわらふのは、畢竟ひつきやうひとわらふのである、ひと諸君しよくんおもつてるよりも神祕しんぴなる動物どうぶつである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(間。顔色が悪くなる)ついにわしは父が殺されたといううわさを聞きました。しかしその真否しんぴを確かめることができないうちに、この鬼界きかいが島に移されてしまった。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
しるしいしあをきあり、しろきあり、しつなめらかにしてのあるあり。あるがなか神婢しんぴいたるなにがしのぢよ耶蘇教徒やそけうと十字形じふじがたつかは、のりみちまよひやせむ、異國いこくひとの、ともなきかとあはれふかし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あくる日、しょうは、上清宮の神扉しんぴ深きところの、宸翰しんかん箱にまつり封ぜられ、式を終って、夜は一山の大饗宴だいきょうえんに移った。精進しょうじん料理ばかりのお山振舞ぶるまいである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渡河瀕死ひんしの難、雪峰凍死の難、重荷おもに負戴ふたいの難、漠野ばくや独行の難、身疲しんぴ足疵そくしの難等の種々の苦艱くげんもすっぱりとこの霊水に洗い去られて清々として自分を忘れたような境涯に達したです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
〔註〕いずれの国を問わず、郵便物送達の多寡はもってその商業の盛衰、知識の進否しんぴぼくするを得べし。左に各国まい一人書状郵数の数を掲げてもって十年間進歩の景況を示さん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)