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深秘
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しんぴ
ふりがな文庫
“
深秘
(
しんぴ
)” の例文
また近くは法月弦之丞が、
大府
(
たいふ
)
の秘命をふくんで、
深秘
(
しんぴ
)
の間者牢を訪れるべく、単身江戸を立って行った目標の人ではないか。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
高山の間に住む剛健な獣の野性と、翼を持つ鳥の自由と、
深秘
(
しんぴ
)
を体得した神人の霊性とを兼ねそなえたようなのがその天狗だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
五
彩
(
さい
)
の
漣
(
さゞなみ
)
は
鴛鴦
(
おしどり
)
を
浮
(
うか
)
べ、
沖
(
おき
)
の
巌
(
いはほ
)
は
羽音
(
はおと
)
とゝもに
鵜
(
う
)
を
放
(
はな
)
ち、千
仭
(
じん
)
の
断崖
(
がけ
)
の
帳
(
とばり
)
は、
藍瓶
(
あゐがめ
)
の
淵
(
ふち
)
に
染
(
そ
)
まつて、
黒
(
くろ
)
き
蠑螈
(
ゐもり
)
の
其
(
そ
)
の
丈
(
たけ
)
大蛇
(
おろち
)
の
如
(
ごと
)
きを
沈
(
しづ
)
めて
暗
(
くら
)
い。
数々
(
かず/\
)
の
深秘
(
しんぴ
)
と、
凄麗
(
せいれい
)
と、
荘厳
(
さうごん
)
とを
想
(
おも
)
はれよ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これはジオニゾスの神様が
深秘
(
しんぴ
)
の中からお現れなすったからです。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
この
叡山
(
えいざん
)
だけでもまだわれらの眼に見出されぬ
深秘
(
しんぴ
)
の薬種がどれほどあるかわからない。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
深秘
(
しんぴ
)
を伝えた本がある。420
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
およそ
深秘
(
しんぴ
)
なものは人のこころのうごきである。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“深秘”の意味
《名詞》
深秘(じんぴ、しんび、しんぴ、じんひ)
深い道理や秘密。
奥が深く簡単に知ることができないこと。
(出典:Wiktionary)
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
秘
常用漢字
小6
部首:⽲
10画
“深”で始まる語句
深
深山
深傷
深淵
深更
深切
深川
深夜
深々
深沈