神祕しんぴ)” の例文
新字:神秘
みちすがらも、神祕しんぴ幽玄いうげんはなは、尾花をばなはやしなかやまけた巖角いはかどに、かろあゐつたり、おもあをつたり、わざ淺黄あさぎだつたり、いろうごきつつある風情ふぜい
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
諸君しよくんこひわらふのは、畢竟ひつきやうひとわらふのである、ひと諸君しよくんおもつてるよりも神祕しんぴなる動物どうぶつである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
修道院の莊嚴さうごんな、神祕しんぴ清淨せいじやう雰圍氣ふんゐきが私のすべてを薫染くんせんつくしてゐたのであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)