“ミスチツク”の漢字の書き方と例文
語句割合
神秘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少くとも世を楽しむメエテルリンクの悲愁かなしみ神秘ミスチツクな蒼い陰影の靄の中に寂しい心の在所ありかを探す物馴れぬ Stranger の心持、その心を私は慕ふ。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
嚴格なる老幼の序、階級、制度等に對する不平や反抗も凡て此の神秘ミスチツクが融解したのである。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
所で予は此魂移しの儀式に於て、あまりに手輕に神秘ミスチツクを求め得て、それで滿足した昔の人の寛濶を思うてほほ笑まずには居られなかつたのである。魂移しが濟むと突然鐵砲がなる。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)