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田舍
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いなか
ふりがな文庫
“
田舍
(
いなか
)” の例文
新字:
田舎
そうして現に日本の方言にも東北地方や沖縄の方でも
出雲
(
いずも
)
地方でもハ行音を「ファフィフェ」など言うのは、昔の音が
田舍
(
いなか
)
に
遺
(
のこ
)
っているのです。
古代国語の音韻に就いて
(新字新仮名)
/
橋本進吉
(著)
お
袋
(
ふくろ
)
は
田舍
(
いなか
)
へ
嫁入
(
よめい
)
つた
姉
(
あね
)
の
處
(
ところ
)
に
引取
(
ひきと
)
つて
貰
(
もら
)
ひまするし、
女房
(
にようぼ
)
は
子
(
こ
)
をつけて
實家
(
さと
)
へ
戻
(
もど
)
したまゝ
音信不通
(
いんしんふつう
)
、
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
ではあり
惜
(
を
)
しいとも
何
(
なん
)
とも
思
(
おも
)
ひはしませぬけれど
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
そ
)
れが
爲
(
た
)
めに
大邊
(
たいへん
)
危險
(
きけん
)
が
有
(
あ
)
るとの
事
(
こと
)
ですが、
私
(
わたくし
)
が
田舍
(
いなか
)
に
居
(
お
)
りまする
時分
(
じぶん
)
、
之
(
これ
)
れに
就
(
つい
)
て
實見
(
じつけん
)
した
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
りますから、
夫
(
そ
)
れをば
申
(
まう
)
し
上
(
あ
)
げ
樣
(
よう
)
と
存
(
ぞん
)
じます、
夫
(
そ
)
れは二
歳
(
さい
)
斗
(
ばか
)
りの
子供
(
こども
)
が
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
下の枝は
田舍
(
いなか
)
を背おつています。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
人
(
ひと
)
の
顏
(
かほ
)
も
今
(
いま
)
のとは
違
(
ちが
)
ふね、あゝ
此母
(
このかゝ
)
さんが
生
(
い
)
きて
居
(
ゑ
)
ると
宜
(
い
)
いが、
己
(
お
)
れが三つの
歳
(
とし
)
死
(
し
)
んで、お
父
(
とつ
)
さんは
在
(
あ
)
るけれど
田舍
(
いなか
)
の
實家
(
じつか
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
仕舞
(
しまつ
)
たから
今
(
いま
)
は
祖母
(
おばあ
)
さんばかりさ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
勿體
(
もつたい
)
ない
事
(
こと
)
であつたれど
知
(
し
)
らぬ
事
(
こと
)
なればゆるして
下
(
くだ
)
され、まあ
何時
(
いつ
)
から
此樣
(
こん
)
な
業
(
こと
)
して、よく
其
(
その
)
か
弱
(
よは
)
い
身
(
み
)
に
障
(
さわ
)
りもしませぬか、
伯母
(
おば
)
さんが
田舍
(
いなか
)
へ
引取
(
ひきと
)
られてお
出
(
いで
)
なされて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女
(
をんな
)
ならぬお
客樣
(
きやくさま
)
は
手前店
(
てまへみせ
)
へお
出
(
で
)
かけを
願
(
ねが
)
ひまするとも
言
(
い
)
ふにかたからん、
世
(
よ
)
は
御方便
(
ごはうべん
)
や
商買
(
しようばい
)
がらを
心得
(
こゝろゑ
)
て
口取
(
くちと
)
り
燒肴
(
やきざかな
)
とあつらへに
來
(
く
)
る
田舍
(
いなか
)
ものもあらざりき、お
力
(
りき
)
といふは
此家
(
このや
)
の一
枚
(
まい
)
看板
(
かんばん
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
長居
(
ながゐ
)
をして
御世話
(
おせわ
)
さまに
成
(
な
)
つたは、申
譯
(
わけ
)
がありませぬ、いやで
成
(
な
)
らぬ
田舍
(
いなか
)
へは
歸
(
かへ
)
らねばならず、
情
(
なさけ
)
のあろうと
思
(
おも
)
ふ
貴孃
(
あなた
)
がそのやうに
見
(
み
)
すてゝ
下
(
くだ
)
されば、いよ/\
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
面白
(
おもしろ
)
くないの
頂上
(
ちやうじよう
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もとより
奧樣
(
おくさま
)
が
派手
(
はで
)
作
(
つく
)
りに
田舍
(
いなか
)
ものゝ
姉者人
(
あねじやひと
)
がいさゝか
似
(
に
)
たるよしは
無
(
な
)
けれど、
中學校
(
ちうがくかう
)
の
試驗
(
しけん
)
前
(
まへ
)
に
夜明
(
よあか
)
しをつゞけし
頃
(
ころ
)
、
此
(
この
)
やうな
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふて、
此
(
この
)
やうな
處作
(
しよさ
)
をして、
其上
(
そのうへ
)
には
蕎麥掻
(
そばが
)
きの
御馳走
(
ごちそう
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
舍
部首:⾆
8画
“田舍”で始まる語句
田舍者
田舍娘
田舍人
田舍訛
田舍風
田舍物
田舍語部
田舍唄
田舍育
田舍家