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漫々
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まん/\
ふりがな文庫
“
漫々
(
まん/\
)” の例文
豐岡
(
とよをか
)
から
來
(
く
)
る
間
(
あひだ
)
、
夕雲
(
ゆふぐも
)
の
低迷
(
ていめい
)
して
小浪
(
さゝなみ
)
に
浮織
(
うきおり
)
の
紋
(
もん
)
を
敷
(
し
)
いた、
漫々
(
まん/\
)
たる
練絹
(
ねりぎぬ
)
に、
汽車
(
きしや
)
の
窓
(
まど
)
から
手
(
て
)
をのばせば、
蘆
(
あし
)
の
葉越
(
はごし
)
に、
觸
(
さは
)
ると
搖
(
ゆ
)
れさうな
思
(
おもひ
)
で
通
(
とほ
)
つた。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
若
(
も
)
し
漫々
(
まん/\
)
たる
海洋
(
かいやう
)
の
上
(
うへ
)
に
金銀
(
きんぎん
)
財寳
(
ざいほう
)
を
滿載
(
まんさい
)
せる
船
(
ふね
)
を
認
(
みと
)
めた
時
(
とき
)
には、
先
(
ま
)
づ
砲
(
ほう
)
又
(
また
)
は
衝角
(
しようかく
)
をもつて
一撃
(
いちげき
)
の
下
(
もと
)
に
其
(
その
)
船
(
ふね
)
を
撃沈
(
げきちん
)
し、
後
(
のち
)
に
潜水器
(
せんすいき
)
を
沈
(
しづ
)
めて
其
(
その
)
財寳
(
ざいほう
)
を
引揚
(
ひきあ
)
げる
相
(
さう
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
むかし、
支那
(
しな
)
の
莊周
(
さうしう
)
といふ
人
(
ひと
)
は、
夢
(
ゆめ
)
に
胡蝶
(
こてふ
)
と
化
(
な
)
つたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はな
)
しがありますが、
夢
(
ゆめ
)
なればこそ、
漫々
(
まん/\
)
たる
大海原
(
おほうなばら
)
を
徒渉
(
かちわた
)
りすることも
出來
(
でき
)
ます、
空飛
(
そらと
)
ぶ
鳥
(
とり
)
の
眞似
(
まね
)
も
出來
(
でき
)
ます。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
抑
(
そも/\
)
、此山と申すは、南は野山
漫々
(
まん/\
)
として百餘里に及び、北は身延山高く峙ちて白根が嶽につづき、西には七
面
(
めん
)
と申す山
峨々
(
がゝ
)
として白雪絶えず、人の住家一
宇
(
う
)
もなし、
適
(
たま/\
)
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
沙漠は
丹
(
たん
)
の色にして、波
漫々
(
まん/\
)
たるわだつみの
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
舞下
(
まひさが
)
りて、
漫々
(
まん/\
)
たる
大海
(
だいかい
)
へぼかん!
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
中洲
(
なかず
)
と、
箱崎
(
はこざき
)
を
向
(
むか
)
うに
見
(
み
)
て、
隅田川
(
すみだがは
)
も
漫々
(
まん/\
)
渺々
(
べう/\
)
たる
處
(
ところ
)
だから、あなた
驚
(
おどろ
)
いてはいけません。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
はず
膝
(
ひざ
)
を
叩
(
たゝ
)
いた。
短慮
(
たんりよ
)
一徹
(
いつてつ
)
の
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
腕
(
うで
)
を
鳴
(
なら
)
して、
漫々
(
まん/\
)
たる
海洋
(
かいやう
)
を
睨
(
にら
)
み
廻
(
まわ
)
しつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
はツ/\と
漸
(
やつ
)
と
越
(
こ
)
して、
漫々
(
まん/\
)
たる
大
(
おほ
)
きな
川
(
かは
)
の——それは
庄川
(
しやうかは
)
であらうと
思
(
おも
)
ふ——
橋
(
はし
)
で、がつかりして
弱
(
よわ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
處
(
ところ
)
を、
船頭
(
せんどう
)
に
半
(
なかば
)
好意
(
かうい
)
で
乘
(
の
)
せられて、
流
(
なが
)
れくだりに
伏木
(
ふしき
)
へ
渡
(
わた
)
つた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幸
(
さひは
)
ひ、
沈沒
(
ちんぼつ
)
の
間際
(
まぎわ
)
に、
貴方
(
あなた
)
が
投
(
な
)
げて
下
(
くだ
)
さつた
浮標
(
うき
)
にすがつて、
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
、
其
(
その
)
翌朝
(
よくあさ
)
になつて
見
(
み
)
ると、
漫々
(
まん/\
)
たる
大海原
(
おほうなばら
)
の
遙
(
はる
)
か
彼方
(
かなた
)
に、
昨夜
(
さくや
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
らしい
一艘
(
いつそう
)
の
船
(
ふね
)
が
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
漫
常用漢字
中学
部首:⽔
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々
3画
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漫々然々