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氣高
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けだか
ふりがな文庫
“
氣高
(
けだか
)” の例文
新字:
気高
想へば、
那
(
か
)
の
氣高
(
けだか
)
き
﨟
(
らふ
)
たけたる横笛を
萍
(
うきくさ
)
の浮きたる
艷女
(
たをやめ
)
とは
僻
(
ひが
)
める我が心の誤ならんも知れず。さなり、我が心の誤ならんも知れず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
時
(
とき
)
に、
先客
(
せんきやく
)
が
一人
(
ひとり
)
ありまして
爐
(
ろ
)
の
右
(
みぎ
)
に
居
(
ゐ
)
ました。
氣高
(
けだか
)
いばかり
品
(
ひん
)
のいゝ
年
(
とし
)
とつた
尼
(
あま
)
さんです。
失禮
(
しつれい
)
ながら、
此
(
こ
)
の
先客
(
せんきやく
)
は
邪魔
(
じやま
)
でした。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あなた方は、その
氣高
(
けだか
)
い愛のお心で私を死からお救ひ下さいました。この御恩に對しては何とお禮申上げてよいか分らない程でございます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
圖するところはヂドに扮したるアヌンチヤタが胸像なりき。
氣高
(
けだか
)
く
麗
(
うるは
)
しきその
面輪
(
おもわ
)
、威ありて
險
(
けは
)
しからざる其額際、皆我が平生の夢想するところに異ならず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
愛と
情
(
なさけ
)
の使者のやうに不幸な人達を訪れて𢌞る清らかな、白い、
碾
(
ひ
)
き立ての麥粉を、その名が記念してゐる失はれた少女に譬へて見ることは、美しくも
氣高
(
けだか
)
く思はれるに違ひない。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
▼ もっと見る
ああ私はあらゆる淨い
氣高
(
けだか
)
い土地をかうして今までむだに
涜
(
けが
)
して來た
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
卿
(
そなた
)
の
其
(
その
)
氣高
(
けだか
)
い
姿
(
すがた
)
は
徒
(
ほん
)
の
蝋細工同樣
(
らうざいくどうやう
)
、
男
(
をとこ
)
の
勇氣
(
ゆうき
)
からは
外
(
はづ
)
れたものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
森と言へば
叢立
(
むらだ
)
つ霧のこちごちに
氣高
(
けだか
)
く厚く
壘
(
とりで
)
立てたる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
妙
(
たへ
)
に
氣高
(
けだか
)
き
眼差
(
まなざし
)
も、世の
煩累
(
わづらひ
)
に倦みしごと
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
※弟
(
きやうだい
)
が
建場
(
たてば
)
の
茶屋
(
ちやや
)
に
腕車
(
くるま
)
を
雇
(
やと
)
ひながら
休
(
やす
)
んで
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
つて、
言葉
(
ことば
)
を
懸
(
か
)
けて
見
(
み
)
ようとしたが、
其
(
その
)
子達
(
こだち
)
の
氣高
(
けだか
)
さ!
貴
(
たふと
)
さ!
思
(
おも
)
はず
此
(
こ
)
の
天窓
(
あたま
)
が
下
(
さが
)
つたぢや。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
世には斯かる
氣高
(
けだか
)
き美しき
女子
(
をなご
)
も有るもの哉と心
竊
(
ひそか
)
に駭きしが、雲を
遏
(
とゞ
)
め雲を
𢌞
(
めぐら
)
す
妙
(
たへ
)
なる舞の
手振
(
てぶり
)
を見もて行くうち、
胸
(
むね
)
怪
(
あや
)
しう轟き、心何となく安からざる如く
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
黒き
瞳子
(
ひとみ
)
の
※電
(
せんでん
)
の如き少女二人、暫し飛ぶが如くに車の迹を追ひ來りしが、ジエンナロはこれをも美しと
愛
(
め
)
で
稱
(
たゝ
)
へき。されどララの
氣高
(
けだか
)
きには比ぶべうもあらざりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「イングラム孃の形で——
氣高
(
けだか
)
い、美しい人——あなたの花嫁さまです。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
淺草寺
(
あさくさでら
)
の
觀世音
(
くわんぜおん
)
は
八方
(
はつぱう
)
の
火
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
に、
幾十萬
(
いくじふまん
)
の
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けて、
秋
(
あき
)
の
樹立
(
こだち
)
もみどりにして、
仁王門
(
にわうもん
)
、
五重
(
ごぢう
)
の
塔
(
たふ
)
とともに、
柳
(
やなぎ
)
もしだれて、
露
(
つゆ
)
のしたゝるばかり
嚴
(
おごそか
)
に
氣高
(
けだか
)
く
燒殘
(
やけのこ
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この塵を
蒙
(
かうむ
)
らざる美の影圖は、その
氣高
(
けだか
)
きこと彼「ワチカアノ」なるアポルロンの神の像の如く、
儼然
(
げんぜん
)
として我前に立てり。嗚呼、この影圖よ。今これを知りたるものは、唯だ神と我とのみ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
氣高
(
けだか
)
き信もて我が手に置きて
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
頬
(
ほゝ
)
のかゝり
白々
(
しろ/″\
)
と、
中
(
なか
)
にも、
圓髷
(
まるまげ
)
に
結
(
ゆ
)
つた
其
(
そ
)
の
細面
(
ほそおもて
)
の
氣高
(
けだか
)
く
品
(
ひん
)
の
可
(
い
)
い
女性
(
によしやう
)
の、
縺
(
もつ
)
れた
鬢
(
びん
)
の
露
(
つゆ
)
ばかり、
面窶
(
おもやつ
)
れした
横顏
(
よこがほ
)
を、
瞬
(
またゝ
)
きもしない
雙
(
さう
)
の
瞳
(
ひとみ
)
に
宿
(
やど
)
した
途端
(
とたん
)
に、スーと
下
(
お
)
りて、
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
で
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
氣
部首:⽓
10画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“氣”で始まる語句
氣
氣色
氣味
氣遣
氣持
氣障
氣勢
氣質
氣分
氣紛