旅行りよこう)” の例文
外國人がいこくじん命懸いのちがけでないと旅行りよこう出來できないくにである。國民こくみんはあゝ度々たび/\地震ぢしん火災かさいなやまされてもすこしもりないものゝようである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このひと先生せんせいは、加納諸平かのうもろひら同門どうもん田中大秀たなかおほひでといふ飛騨ひだくに學者がくしやでした。その師匠ししよううたとき旅行りよこううた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
昨年さくねんわたしがドイツを旅行りよこうして、ミュンヘンといふまちへまゐりましたとき、そこにあるおほきい美術博物館びじゆつはくぶつかん附近ふきんに、ちひさいけれども考古學博物館こうこがくはくぶつかんがありましたので見物けんぶつかけました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
山巓さんてんてきみづる能はざるを以て、もちあぶりて之をくらふ、餅は今回の旅行りよこうに就てはじつに重宝なりき、此日や喜作なるものおくれていたり、「いわな」魚二十三尾をり来る、皆尺余なり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
それからとほくへかけて旅行りよこうするとわかることですが、たとへば臺灣たいわんから九州きゆうしゆうわたり、本州ほんしゆう縱斷じゆうだんして北海道ほつかいどうくとしますと、九州きゆうしゆうでは臺灣たいわんなかつたしげつてをり、北海道ほつかいどうへはひると、またさらに
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
その習慣しゆうかんは、旅行りよこうをしないでも、一年いちねんのうちに、かならず一回以上いつかいゝじようは、自然しぜんむらにゐておこなうたものでした。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
毎年まいねんイタリイを旅行りよこうするひと非常ひじようおほいのでありますが、イタリイ滯在たいざいなかばは、博物館はくぶつかんすごし、あとのなかばはローマだとかポムペイだとかの舊蹟きゆうせき巡遊じゆんゆうするといふありさまであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
火山毛かざんもうはその産物さんぶつとしてもつと有名ゆうめいである。山上さんじよう有名ゆうめい火山觀測所かざんかんそくじよがある。また觀光客かんこうきやくのためにひらいた旅館りよかんもあり、ハワイとう船着場ふなつきばヒロからこゝまで四里よりあひだ自動車じどうしやにて面白おもしろ旅行りよこう出來できる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
てゐる旅行りよこう着物きものが、わゝけるほどにはやはるたびも、すでに春深はるふかくなつて、道傍みちばた雜草ざつそうのようにいてゐる野茨のばらはなが、にほつてかんぜられる、といふ意味いみです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
わたし九州きゆうしゆう旅行りよこうしましたとき田圃たんぼみぞなか七寸しちすんぐらゐもあるおほきな磨製石斧ませいせきふ潜航艇せんこうていのようにしづんでゐるのを發見はつけんしてひろつたことがありますが、こんなやつをさがてたときは非常ひじよう愉快ゆかいです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)