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天日
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てんじつ
ふりがな文庫
“
天日
(
てんじつ
)” の例文
爪長
(
つめなが
)
く、
大
(
おほき
)
さは七
尺
(
しやく
)
乃至
(
ないし
)
一
丈
(
じやう
)
二三
尺
(
じやく
)
位
(
ぐら
)
いの
巨鳥
(
きよてう
)
が、
天日
(
てんじつ
)
も
暗
(
くら
)
くなる
迄
(
まで
)
夥
(
おびたゞ
)
しく
群
(
ぐん
)
をなして、
吾
(
わ
)
が
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
目懸
(
めが
)
けて、
襲
(
おそ
)
つて
來
(
き
)
たのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
煙が都の空を全く覆ってしまったのではないかと思われる程に都の空には塵や埃が舞い上って
天日
(
てんじつ
)
為に暗きを感じた程であった。
現代語訳 方丈記
(新字新仮名)
/
鴨長明
(著)
はいでは生きられない人間だ。どこまでこね返しても、表裏のない人間と世の中はつくれない。要は、今の
混沌
(
こんとん
)
たる
暗闇
(
くらやみ
)
政道をただして、まことの
天日
(
てんじつ
)
を
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
許してたもれ! 許してたもれ!
暴風雨
(
あらし
)
よ
疾
(
と
)
く
天
(
あま
)
つ日の光りを
掩
(
おお
)
えかしと魔女は森の中に駆け込んだ。
天日
(
てんじつ
)
遽
(
にわ
)
かに掻き曇って、湖面の水黒く渦巻き返える。
森の妖姫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
己は
何
(
なん
)
だか、自分の周囲を包んで居た
暗澹
(
あんたん
)
たる雲の隙間から、遥かに
天日
(
てんじつ
)
の光を仰いだような
心地
(
こゝち
)
がした。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
夫婦
(
ふうふ
)
が
活
(
い
)
きて
再
(
ふたゝ
)
び
天日
(
てんじつ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐのは、
唯
(
たゞ
)
無事
(
ぶじ
)
に
下
(
した
)
まで
幾階
(
いくかい
)
の
段
(
だん
)
を
降
(
お
)
りる、
其
(
それ
)
ばかり、と
思
(
おも
)
ふと、
昨夜
(
ゆふべ
)
にも
似
(
に
)
ず、
爪先
(
つまさき
)
が
震
(
ふる
)
ふ、
腰
(
こし
)
が、がくつく、
血
(
ち
)
が
凍
(
こほ
)
つて
肉
(
にく
)
が
硬
(
こは
)
ばる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女子に限らず、経済的独立が何人にも必要であることは
天日
(
てんじつ
)
を指すのと等しく明かな事実です。
平塚・山川・山田三女史に答う
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
天日
(
てんじつ
)
を遮るものがない、
且
(
かつ
)
此
(
この
)
山は、殆ど上りばかりで、足を休める平坦な
途
(
みち
)
がない、暑いのと、急なのとで、一行
稍
(
やや
)
疲れ気味が見え出したが、
此処
(
ここ
)
で疲れては仕様がないと
武甲山に登る
(新字新仮名)
/
河井酔茗
(著)
この妖怪学者は、
天日
(
てんじつ
)
を嫌って昼間は余り外出しない癖に、深夜人の寝静まった時などを歩き廻る趣味を持っていると聞いていたが、昨夜もその夜の散歩をしたのであろう。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
不快にさせるくらいだ。いくら鳶が鳴いたからといって、
天日
(
てんじつ
)
の歩みが止まるものではない。己の八犬伝は必ず完成するだろう。そうしてその時は、日本が古今に比倫のない大伝奇を持つ時だ。
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夏の日の
天日
(
てんじつ
)
ひとつわが
上
(
うへ
)
にややまばゆかるものと思ひぬ
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
來れ、此地の
天日
(
てんじつ
)
にこよなき
法
(
のり
)
の言葉あり
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
天日
(
てんじつ
)
直射して熱く帽子に照りぬ。
純情小曲集:02 純情小曲集
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
やわらかい尻が
天日
(
てんじつ
)
にさらされ
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
天日
(
てんじつ
)
のうつりて暗し
蝌蚪
(
かと
)
の水
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
驕慢
(
きやうまん
)
栄
(
は
)
ゆる
天日
(
てんじつ
)
は
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
お村は
昨夜
(
ゆうべ
)
の夜半より、藪の
真中
(
まなか
)
に
打込
(
うちこ
)
まれ、身動きだにもならざるに、酒の
香
(
か
)
を
慕
(
した
)
ひて
寄来
(
よりく
)
る
蚊
(
か
)
の群は謂ふも
更
(
さら
)
なり、何十年を経たりけむ、
天日
(
てんじつ
)
を
蔽隠
(
おおひかく
)
して昼
猶
(
なほ
)
闇
(
くら
)
き大藪なれば
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから
四年※
(
よねんす
)
ぎての
今
(
いま
)
、
圖
(
はか
)
らずも
貴方
(
あなた
)
に
再會
(
さいくわい
)
して、いろ/\のお
話
(
はなし
)
を
伺
(
うかゞ
)
つて
見
(
み
)
ると、まるで
夢
(
ゆめ
)
のやうで、
霖雨
(
ながあめ
)
の
後
(
のち
)
に
天日
(
てんじつ
)
を
拜
(
はい
)
するよりも
嬉
(
うれ
)
しく、たゞ/\
天
(
てん
)
に
感謝
(
かんしや
)
するの
他
(
ほか
)
はありません。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
君を思ひ昼も夢見ぬ
天日
(
てんじつ
)
の焔のごとき
五月
(
さつき
)
の森に
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
来れ、此地の
天日
(
てんじつ
)
にこよなき
法
(
のり
)
の言葉あり
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
天日
(
てんじつ
)
家竝の軒に低くして
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
天日
(
てんじつ
)
の下に口をあけ
昔の小出新道にて
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
天日
(
てんじつ
)
こゝに見えず
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
天日
(
てんじつ
)
の下に口をあけ
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
“天日”の意味
《名詞》
(てんじつ)太陽。
(てんぴ)太陽の光。また、その熱。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“天日”で始まる語句
天日矛
天日矛命
天日嗣
天日槍
天日樣
天日鷲命
天日製塩法