“てんじつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
天日100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許してたもれ! 許してたもれ! 暴風雨あらしあまつ日の光りをおおえかしと魔女は森の中に駆け込んだ。天日てんじつにわかに掻き曇って、湖面の水黒く渦巻き返える。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
己はなんだか、自分の周囲を包んで居た暗澹あんたんたる雲の隙間から、遥かに天日てんじつの光を仰いだような心地こゝちがした。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
夫婦ふうふきてふたゝ天日てんじつあふぐのは、たゞ無事ぶじしたまで幾階いくかいだんりる、そればかり、とおもふと、昨夜ゆふべにもず、爪先つまさきふるふ、こしが、がくつく、こほつてにくこはばる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)