“呵:か” の例文
“呵:か”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花3
吉川英治3
夏目漱石3
南方熊楠2
幸田露伴1
“呵:か”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史20.0%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]6.7%
歴史 > 日本史 > 日本史1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それにつれて一時それなりにし去れたと思えた娘の主張が再び心情を襲うて来て、手脚の患い以上に翁を疲らすのであった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
例の壮烈な舌をして、一気に小次郎はこういったが、それに気を呑まれて、大勢の顔からぐのも出ないので、また——
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されど、嗚呼ああされど、予はけんに臨んで、なほ惶々くわうくわうとして自ら安からざるものあるを覚ゆ。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いづくんぞ宴と為すことを得ん。この句は凡聖の二境をひとしくすることあたはざるをするなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
おそらくは読者諸氏もそうであろうが、訳者もまた、孔明の死後となると、とみに筆をす興味も気力も稀薄となるのを如何いかんともし難い。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
Authoritaetenアウトリテエテン-Stuermereiスチュルメライ というのだね。あれは仏をし祖をののしるのだね。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
玉山くづれて酒煙濛々もう/\、誠にあしたに筆をして天下の大勢を論じ去る布衣ふい宰相諸公が、ゆふべの脚本体なりける
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ただ道也先生がこの一点の温気おんきなき陋室ろうしつに、晏如あんじょとして筆硯をするの勇気あるは、外部より見て争うべからざる事実である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
法のために世に住する摩訶迦葉とはこの人これなりとするので一同睾丸縮み上って恐れ入る。
黒潮騎士 (口々に)——うるさい。しっしっ。——(と、ものなき竜馬の周囲をす。)
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
筆をすずりするのもまたこの人格を他の面上に貫徹するの方策に過ぎぬ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
衛士甚だおおかりしも、門者してこれとどめ、昺と貴とのみを入る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と一声高く、頭がちに一しつ。驚破すわと謂わば飛蒐とびかからんず、気勢きおい激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返ねめかえして、
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
才をして直ちに章をなす彼の文筆が、繪の具皿にひたるると同時に、忽ち堅くなつて、穂先の運行がねつとりすくんで仕舞つたのかと思ふと、余は微笑を禁じ得ないのである。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
才をして直ちに章をなす彼の文筆が、絵の具皿にひたると同時に、たちまち堅くなって、穂先の運行がねっとりすくんでしまったのかと思うと、余は微笑を禁じ得ないのである。
子規の画 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然れどもの面の醜なるを恥ぢずして、かへつてこれを誇る者、渠等は男性を蔑視するなり、す、常に芸娼妓矢場女等教育なき美人をのゝしる処の、教育ある醜面の淑女を呵す。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それを耳にもかけない玄徳であった。さらに、筆をして——
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近所の農夫に助けられ、駕籠に身を乗せて家へ帰るや、彼は即座に絹に向かった。筆をして描き上げたのは燃え立つばかりの鍾馗しょうきである。前人未発の赤鍾馗。べに一色の鍾馗であった。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
帝釈かかる美婦を仙人などに添わせ置くは気が利かぬと謀叛を起し、月神チャンドラを従え雄鶏に化けて瞿曇の不在をうかがい、月神を門外に立たせ、自ら瞿曇に化け、入りてその妻と通じた処へ瞿曇帰り来れど月神これを知らず、瞿曇現場へ踏み込み、して帝釈を石に化し千の子宮を付けて水底に沈めた。
藩医の家柄の久坂玄瑞くさかげんずいなどはわりにいい方だが、文久二年三月、同志とともに脱藩してでも伏見挙兵に加わろうと準備最中の日記に、「金の一条には大困窮、英雄もこれには閉口なり々々」と書いて、その翌日、『リセランド窮理書』二巻と『グール小児書』二巻を抵当に知合の医者から五両借りた。
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
日記に、「余は今日に到るまで小説家にて世を送る望みなしといひつつもなほ小説家とならんことをのみつとめり、他より見ればをかしく見ゆべし」とあるは毎月書肆しょしから若干ずつ資給されていた義理合上余儀なくされて渋りがちなる筆をしつつよんどころなしに机に向っていた消息を洩らしたのであろう。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
馬返しより太郎坊まで、羊歯しだの小自由国や、蘚苔せんたいの小王国を保護して、樅落葉松の純林、ほこそろへて隣々相立てるあり、これありて裾野の柔美式なる色相図しきさうづに、剛健なる鉄銹色てつしうしよくともし、無敵の冬をもして、一路空山料峭れうせうの天に向ひて立つものあるなり。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)