トップ
>
叱
>
しつ
ふりがな文庫
“
叱
(
しつ
)” の例文
叱
(
しつ
)
!……これ
丑滿時
(
うしみつどき
)
と
思
(
おも
)
へ。ひとり
笑
(
わら
)
ひは
怪
(
ばけ
)
ものじみると、
獨
(
ひとり
)
でたしなんで
肩
(
かた
)
をすくめる。と、またしんとなる。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
叱
(
しつ
)
! 静かに!」君香は
四辺
(
あたり
)
を素早く見廻はし乍ら云つた。「一寸、出ていらつしやい! 大変な事なのよ!」
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
何故にさは云ふかと
叱
(
しつ
)
すれば、
御迎
(
おむかえ
)
に来るとき、東光寺の壁の下に、小坊主の一人立ちて在るを見しが、一目見て甚だ
戦慄
(
せんりつ
)
せし故に、かく申す也と答ふ。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
余は道の東西をも分かず、思に沈みて行く程に、往きあふ馬車の馭丁に幾度か
叱
(
しつ
)
せられ、驚きて飛びのきつ。暫くしてふとあたりを見れば、獣苑の
傍
(
かたはら
)
に出でたり。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「飯を、飯を!」と
婢
(
をんな
)
を
叱
(
しつ
)
して、
颯
(
さ
)
と奥の間の
紙門
(
ふすま
)
を
排
(
ひら
)
けば、何ぞ図らん
燈火
(
ともしび
)
の前に人の影在り。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
(いんえ
御懇
(
ごねむごろ
)
には
及
(
およ
)
びましねえ。
叱
(
しつ
)
!、)と
荒縄
(
あらなは
)
の
綱
(
つな
)
を
引
(
ひ
)
く。
青
(
あを
)
で
蘆毛
(
あしげ
)
、
裸馬
(
はだかうま
)
で
逞
(
たくま
)
しいが、
鬣
(
たてがみ
)
の
薄
(
うす
)
い
牡
(
おす
)
ぢやわい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そしてあわてて袂の中にそれをかくし乍ら「
叱
(
しつ
)
!」と云つて睨み、何喰はぬ顔ですました。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
言
(
い
)
ふうちに、
飛
(
とび
)
かゝつて、
三疋四疋
(
さんびきしひき
)
、
就中
(
なかんづく
)
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
つたのには、
停車場
(
ていしやば
)
近
(
ぢか
)
く
成
(
な
)
ると、
五疋
(
ごひき
)
ばかり、
前後
(
ぜんご
)
から
飛
(
と
)
びかゝつた。
叱
(
しつ
)
、
叱
(
しつ
)
、
叱
(
しつ
)
!
畜生
(
ちくしやう
)
、
畜生
(
ちくしやう
)
、
畜生
(
ちくしやう
)
。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
叱
(
しつ
)
!」
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
叱
(
しつ
)
!
默
(
だま
)
つて/\と、
目
(
め
)
くばせして、
衣紋坂
(
えもんざか
)
より
土手
(
どて
)
に
出
(
い
)
でしが、
幸
(
さいは
)
ひ
神田
(
かんだ
)
の
伯父
(
をぢ
)
に
逢
(
あ
)
はず、
客待
(
きやくまち
)
の
車
(
くるま
)
と、
烈
(
はげ
)
しい
人通
(
ひとどほり
)
の
眞晝間
(
まつぴるま
)
、
露店
(
ほしみせ
)
の
白
(
しろ
)
い
西瓜
(
すゐくわ
)
、
埃
(
ほこり
)
だらけの
金鍔燒
(
きんつばやき
)
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ヒイヽン!
叱
(
しつ
)
、どうどうどうと
背戸
(
せど
)
を
廻
(
まわ
)
る
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
が
椽
(
えん
)
へ
響
(
ひゞ
)
いて
親仁
(
おやぢ
)
は一
頭
(
とう
)
の
馬
(
うま
)
を
門前
(
もんぜん
)
へ
引出
(
ひきだ
)
した。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
房
(
ふつ
)
さりと
結
(
むす
)
んでさげた
其
(
その
)
姫樣
(
ひいさま
)
の
帶
(
おび
)
を
銜
(
くは
)
へたり、
八
(
や
)
ツ
口
(
くち
)
をなめたりして、
落着
(
おちつ
)
いた
風
(
ふう
)
でじやれてゐるのを、
附添
(
つきそひ
)
が、つと
見
(
み
)
つけて、びツくりして、
叱
(
しつ
)
! といつて
追
(
お
)
ひやつた。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
るから、
提灯
(
ちやうちん
)
を
翳
(
かざ
)
して、「
叱
(
しつ
)
。」と
女中部屋
(
ぢよちうべや
)
へ
入
(
はひ
)
つた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(
叱
(
しつ
)
! 叱!)
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
叱
(
しつ
)
……」
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
叱
(
しつ
)
……」
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
叱
(
しつ
)
!」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
叱
部首:⼝
5画
“叱”を含む語句
叱責
叱咤
叱咜
御叱
叱言
叱々
昌叱
叱陀
叱付
口叱言
叱正
叱呼
叱声
大叱言
叱鳴
大叱咤
御叱責
頞嘶叱
怒叱
御叱咤
...