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兵卒
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へいそつ
王子
兵卒や
腰元に
遇った時は、確かに姿が隠れたのですがね。その
証拠には誰に遇っても、
咎められた事がなかったのですから。
何だか
是が
又彼には
只事でなく
怪しく
思はれて、
家に
歸つてからも一
日中、
彼の
頭から
囚人の
姿、
銃を
負ふてる
兵卒の
顏などが
離れずに、
眼前に
閃付いてゐる
余は
基督の
兵卒なり、兵卒は
其時の
来る
迄は
何をなすべきかを知らず、
主の
命ならん乎、
余は
高壇に
立つ事もあるべし、
官海に
身を
投ずるやも
計られず、基督信者は
目的なき者なり
或ひは
兵卒の
頸筋元を
駈𢌞る、すると
敵の
首を
取る
夢やら、
攻略やら、
伏兵やら、
西班牙の
名劍やら、
底拔の
祝盃やら、
途端に
耳元で
陣太鼓、
飛上る、
目を
覺す、おびえ
駭いて、
一言二言祈をする
君らがいかに
行動を
以て
同じ
兵卒をアジったかを
何だかこれがまた
彼には
只事でなく
怪しく
思われて、
家に
帰ってからも一
日中、
彼の
頭から
囚人の
姿、
銃を
負うてる
兵卒の
顔などが
離れずに、
眼前に
閃付いている
猶且毎朝のやうに
此の
朝も
氣が
引立たず、
沈んだ
調子で
或る
横町に
差掛ると、
折から
向より
二人の
囚人と四
人の
銃を
負ふて
附添ふて
來る
兵卒とに、ぱつたりと
出會す。
やはり
毎朝のようにこの
朝も
気が
引立たず、
沈んだ
調子で
或る
横町に
差掛ると、
折から
向より
二人の
囚人と四
人の
銃を
負うて
附添うて
来る
兵卒とに、ぱったりと
出会す。
モスクワへ
行つてから、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
肩章の
無い
軍服に、
赤線の
入つたヅボンを
穿いて
町を
歩くにも、
軍帽を
被り、
軍人の
外套を
着た。
兵卒は
彼を
見て
敬禮をする。
モスクワへ
行ってから、ミハイル、アウエリヤヌイチは
肩章の
無い
軍服に、
赤線の
入ったズボンを
穿いて
町を
歩くにも、
軍帽を
被り、
軍人の
外套を
着た。
兵卒は
彼を
見て
敬礼をする。