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へいそつ
或ひは
兵卒の
頸筋元を
駈𢌞る、すると
敵の
首を
取る
夢やら、
攻略やら、
伏兵やら、
西班牙の
名劍やら、
底拔の
祝盃やら、
途端に
耳元で
陣太鼓、
飛上る、
目を
覺す、おびえ
駭いて、
一言二言祈をする
君らがいかに
行動を
以て
同じ
兵卒をアジったかを
何だかこれがまた
彼には
只事でなく
怪しく
思われて、
家に
帰ってからも一
日中、
彼の
頭から
囚人の
姿、
銃を
負うてる
兵卒の
顔などが
離れずに、
眼前に
閃付いている