“へいたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兵隊94.3%
兵卒2.9%
兵士2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軍隊ぐんたいが長い行軍こうぐん疲労ひろうしきると、楽隊がくたいがそれはゆかいな曲を演奏えんそうする、それで兵隊へいたいの疲労をわすれさせるようにするというのであった。
「そうそう、わたしも左様そうおもったの。同じ姓名なまえ兵卒へいたいが二人あって、そして犯人はうちの倅じゃない……」
情状酌量 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「まったく変ね、同じ聯隊に同じ姓名なまえ兵卒へいたいが二人いるなんて」
情状酌量 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
強い咳払いを一つ、わざと三つまで続けて、其女の方の言葉を紛らそうとしたのは、其兄上らしい三十近い兵士へいたいさんでした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
『兄さん、貴方は死んで呉れちゃいやですよ。決して死ぬんじゃありませんよ。貴方は普通ただ兵士へいたいですよ。戦争いくさの時、死ぬ為に、平生つねから扶持を受けてる人達とは違ってよ。兄さん自分から好んで、』
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)