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ひとづま
ふりがな文庫
“
人妻
(
ひとづま
)” の例文
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
こんな
具合
(
ぐあい
)
で、
敦子
(
あつこ
)
さまは
人妻
(
ひとづま
)
となり、やがて
一人
(
ひとり
)
の
男
(
おとこ
)
の
児
(
こ
)
が
生
(
うま
)
れて、
少
(
すくな
)
くとも
表面
(
うわべ
)
には
大
(
たい
)
そう
幸福
(
こうふく
)
らしい
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
っていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この歌の結句は、「
崩岸辺
(
あずへ
)
から駒の
行
(
ゆ
)
こ
如
(
の
)
す
危
(
あや
)
はども
人妻
(
ひとづま
)
児
(
こ
)
ろをまゆかせらふも」(巻十四・三五四一)(目ゆかせざらむや)のに似ている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
われは數題中に就いて其一を
簡
(
えら
)
み取る自由あり。初なる一紙には
侍奉
(
じぶ
)
紳士と題せり。こは
人妻
(
ひとづま
)
に
事
(
つか
)
ふる男を謂ふ。中世士風の一變したるものなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「——見うけるところ、良人もあろうし、
幾人
(
いくにん
)
かの子供もあろう
人妻
(
ひとづま
)
ではないか。なぜそんな
短気
(
たんき
)
なことをいたす。
苦
(
くる
)
しい
事情
(
じじょう
)
があろうにもしろ、
浅慮千万
(
せんりょせんばん
)
……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さはいへど
人妻
(
ひとづま
)
ならば
及
(
およ
)
ぶまじことなり
確
(
たしか
)
めて
後
(
のち
)
斷念
(
だんねん
)
せんのみ、
浮
(
うき
)
たる
戀
(
こひ
)
に
心
(
こゝ
)
ろを
盡
(
つ
)
くす
輕忽
(
あわつけ
)
しさよとも
覺
(
おぼ
)
さんなれど、
父祖傳來
(
ふそでんらい
)
の
舊交
(
きうかう
)
ありとて、
其人
(
そのひと
)
の
心
(
こゝろ
)
みゆる
物
(
もの
)
ならず、
家格
(
かかく
)
に
隨
(
したが
)
ひ
門地
(
もんち
)
を
尊
(
たつと
)
び
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
人妻
(
ひとづま
)
よ、
二人
(
ふたり
)
してふかく秘めたる赤き実も
緑の種子
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
されども君は
人妻
(
ひとづま
)
と
この日
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
人妻
(
ひとづま
)
恋ふる悲しさを
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
面
(
おも
)
がはりせし
人妻
(
ひとづま
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
神職
人妻
(
ひとづま
)
か。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悩
(
なやま
)
しけ
人妻
(
ひとづま
)
かもよ
漕
(
こ
)
ぐ船の忘れは
為無
(
せな
)
な
弥
(
いや
)
思
(
も
)
ひ増すに (同・三五五七)
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
そんなのは
篤
(
とく
)
と
産土神様
(
うぶすなのかみさま
)
に
伺
(
うかが
)
いまして、
差支
(
さしつかえ
)
のないものにはできる
丈
(
だけ
)
話
(
はなし
)
が
纏
(
まと
)
まるように
骨
(
ほね
)
を
折
(
お
)
ってやりますが、ひょっとすると、
妻子
(
さいし
)
のある
男
(
おとこ
)
と一
緒
(
しょ
)
になりたいとか、
又
(
また
)
人妻
(
ひとづま
)
と
添
(
そ
)
はしてくれとか
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何
(
なん
)
とせん
扨
(
さて
)
も
人妻
(
ひとづま
)
となりての
心得
(
こゝろえ
)
は
娘
(
むすめ
)
の
時
(
とき
)
とは
異
(
こと
)
なる
物
(
もの
)
とか
御氣
(
おき
)
に
入
(
い
)
らば
宜
(
よ
)
けれど
若
(
も
)
し
飽
(
あ
)
かれなば
悲
(
かな
)
しき
事
(
こと
)
よ
先
(
まづ
)
それよりも
覺束
(
おぼつか
)
なきは
彼
(
あ
)
の
文
(
ふみ
)
の
御返事
(
おへんじ
)
なり
御覽
(
ごらん
)
にはなりたり
共
(
とも
)
其
(
その
)
まゝ
押
(
おし
)
まろめ
給
(
たま
)
ひしやら
却
(
かへ
)
りて
御機嫌
(
ごきげん
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人妻
(
ひとづま
)
か、罪か、血は火の美しさ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
人妻
(
ひとづま
)
戀ふる悲しさを
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ああ
人妻
(
ひとづま
)
、——
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
“人妻”の解説
人妻(ひとづま)とは、結婚している女性である。通常、夫以外の者から呼ばれる呼称である。
元々は万葉集などで見られた用語で天武天皇が額田王に贈った歌などに見られる。当時も現在のように「人の妻」として、奪う対象としての女という意味合いを込めて使われていたが、倫理上問題があったのかその後は長いこと使われなくなった。
(出典:Wikipedia)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
妻
常用漢字
小5
部首:⼥
8画
“人”で始まる語句
人
人間
人々
人気
人形
人数
人魂
人力車
人影
人目