裝飾さうしよく)” の例文
新字:装飾
昨夜さくや以來いらいわが朝日島あさひじま海岸かいがんは、およかぎ裝飾さうしよくされた。大佐たいさいへ隙間すきまもなくまる國旗こくき取卷とりまかれて、その正面せうめんには、見事みごと緑門アーチ出來できた。
クリスマスの裝飾さうしよくもちゐた寄生木やどりぎおほきなくすだまのやうなえだが、ランプのひかり枝葉えだはかげせて天井てんじやうつるされてゐる。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
裝飾さうしよくといつても夜目よめあざやかなやうに、饅頭まんぢうものつゝしろいへぎかはおびたゞしくくゝけてくのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
グリフォンはおどろきのあま前足まへあし兩方りやうはうとも持上もちあげました。『醜飾しうしよくなんていたことがないね!』とさけんで、『おまへ裝飾さうしよくするッてなんことだかつてるだらう、え?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
枚折まいをりだけれども、座敷ざしき位置ゐちひろさからつても、じつむし邪魔じやま裝飾さうしよくであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
太鼓たいこおろかぢやをどりもおろかだ」と口々くち/″\うながうなが交互たがひうたこゑげてをどる。太鼓たいこつかれゝばさらひと交代かうたいしてばちれよとらす。踊子をどりこみなぱい裝飾さうしよくしたかさいたゞいてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等かれらいたゞいて裝飾さうしよくそのひかりれゝばことごとるやうにはつきりとしろした。ほとんど疲勞ひらうといふことをかんじないであらうかとあやしまれる彼等かれら益々ます/\きようじようじてすこ亂雜らんざつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)