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眞珠
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しんじゆ
ふりがな文庫
“
眞珠
(
しんじゆ
)” の例文
新字:
真珠
錢形平次は、縁側に寢そべつたまゝ、火の消えた煙管を頬に當てて、
眞珠
(
しんじゆ
)
色の早春の空を眺め乍ら、うつら/\として居たのです。
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
弦月丸
(
げんげつまる
)
には、
珍
(
めづ
)
らしく
澤山
(
たくさん
)
の
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
搭載
(
とうさい
)
されて
居
(
ゐ
)
ます、
眞珠
(
しんじゆ
)
と
黄金
(
わうごん
)
とが
夥
(
おびたゞ
)
しく
海上
(
かいじやう
)
で
集合
(
あつまる
)
と
屹度
(
きつと
)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
祟
(
たゝり
)
があります。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此
(
こ
)
の
紅玉
(
こうぎよく
)
に
入亂
(
いりみだ
)
れて、
小草
(
をぐさ
)
に
散
(
ち
)
つた
眞珠
(
しんじゆ
)
の
數
(
かず
)
は、
次等々々
(
しだい/\
)
照増
(
てりまさ
)
る、
月
(
つき
)
の
田毎
(
たごと
)
の
影
(
かげ
)
であつた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三つぞ、ああ、白きは
眞珠
(
しんじゆ
)
——
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
お幽は伊之吉に
援
(
たす
)
けられて、精一杯の氣持で言ふのです。冷たく、底光りがして、あらゆる情熱を
眞珠
(
しんじゆ
)
に押し包んだやうな、不思議な娘です。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
緑
(
みどり
)
いよ/\
濃
(
こまや
)
かにして、
夏木立
(
なつこだち
)
深
(
ふか
)
き
處
(
ところ
)
、
山
(
やま
)
幽
(
いう
)
に
里
(
さと
)
靜
(
しづか
)
に、
然
(
しか
)
も
今
(
いま
)
を
盛
(
さかり
)
の
女
(
をんな
)
、
白百合
(
しらゆり
)
の
花
(
はな
)
、
其
(
そ
)
の
膚
(
はだへ
)
の
蜜
(
みつ
)
を
洗
(
あら
)
へば、
清水
(
しみづ
)
に
髮
(
かみ
)
の
丈
(
たけ
)
長
(
なが
)
く、
眞珠
(
しんじゆ
)
の
流
(
ながれ
)
雫
(
しづく
)
して、
小鮎
(
こあゆ
)
の
簪
(
かんざし
)
、
宵月
(
よひづき
)
の
影
(
かげ
)
を
走
(
はし
)
る。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其頃
(
そのころ
)
弦月丸
(
げんげつまる
)
が、
今迄
(
いままで
)
に
無
(
な
)
い
程
(
ほど
)
澤山
(
たくさん
)
の、
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とを
搭載
(
たふさい
)
して、ネープルス
港
(
かう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
して、
東洋
(
とうやう
)
に
向
(
むか
)
ふといふのは
評判
(
ひやうばん
)
でしたが、
誰
(
たれ
)
も
世
(
よ
)
に
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
海蛇丸
(
かいだまる
)
が、
竊
(
ひそ
)
かに
其
(
その
)
舷側
(
そば
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
眞珠
(
しんじゆ
)
小百合
(
さゆり
)
の唇に
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
少し青白い、品の良い顏が、
絞木
(
しめき
)
に掛けられたやうに引釣つて、
眞珠
(
しんじゆ
)
色の涙が、ポロポロと頬を洗ひます。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其上
(
そのうへ
)
、
私
(
わたくし
)
は
懇意
(
こんい
)
の
船乘
(
せんどう
)
さんに
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ますと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
には、
弦月丸
(
げんげつまる
)
に
澤山
(
たくさん
)
の
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
積入
(
つみい
)
れてあります
相
(
さう
)
な、
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
波
(
なみ
)
の
荒
(
あら
)
い
海上
(
かいじやう
)
で
集
(
あつま
)
ると、
屹度
(
きつと
)
恐
(
おそ
)
ろしい
祟
(
たゝり
)
を
致
(
いた
)
します。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
館
(
やかた
)
の
奧
(
おく
)
なる
夫人
(
ふじん
)
の、
常
(
つね
)
さへ
白鼈甲
(
しろべつかふ
)
に
眞珠
(
しんじゆ
)
を
鏤
(
ちりば
)
めたる
毛留
(
ブローチ
)
して、
鶴
(
つる
)
の
膚
(
はだ
)
に、
孔雀
(
くじやく
)
の
裝
(
よそほひ
)
にのみ
馴
(
な
)
れたるが、この
玉
(
たま
)
の
春
(
はる
)
を、
分
(
わ
)
けて、と
思
(
おも
)
ふに、いかに、
端近
(
はしぢか
)
の
茶
(
ちや
)
の
室
(
ま
)
に
居迎
(
ゐむか
)
ふる
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
れば、
櫛卷
(
くしまき
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若い
雌鹿
(
めじか
)
のやうに均勢の取れた
四肢
(
てあし
)
、骨細のくせによく、
脂
(
あぶら
)
の乘つた皮膚の
光澤
(
つや
)
などは、桃色
眞珠
(
しんじゆ
)
を見るやうで、側へ寄つただけで、一種異樣な香氣を發散して
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなわけぢやありませんがね。何しろあの
眞珠
(
しんじゆ
)
太夫の人氣には驚きましたよ」
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八はその間にも、横の方から首を伸べ
加減
(
かげん
)
に、お關の美しさを滿喫して居ります。巨大な
眞珠
(
しんじゆ
)
に美人像を
刻
(
きざ
)
んで、その中に靈の焔を點じたら、或はこんな見事なものが出來るかも知れません。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞珠
(
しんじゆ
)
太夫と名乘らせて、一枚
看板
(
かんばん
)
になつてしまつたのです。
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
眞珠
(
しんじゆ
)
太夫とはよく言ひましたね。身體が
透
(
す
)
き通つて、うぶ毛が銀色に光つて、本當に桃色眞珠で拵へたやうな娘ですよ。あんまり肌が綺麗だから、他の者の附けて居る白粉も紅も小汚なく見えるくらゐ。その踊りと來たひにや」
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞
部首:⽬
10画
珠
常用漢字
中学
部首:⽟
10画
“眞珠”で始まる語句
眞珠色
眞珠等
眞珠船