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瑪瑙
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めなう
ふりがな文庫
“
瑪瑙
(
めなう
)” の例文
十人は
翡翠
(
ひすゐ
)
の蓮の花を、十人は
瑪瑙
(
めなう
)
の牡丹の花を、いづれも髪に飾りながら、笛や琴を節面白く奏してゐるといふ景色なのです。
杜子春
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
気がついて見るとそのうすくらい赤い
瑪瑙
(
めなう
)
の野原のはづれがぼうっと
黄金
(
きん
)
いろになってその中を立派な大きな人がまっすぐにこっちへ歩いて来るのでした。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
仕方がないから、
珊瑚珠
(
さんごじゆ
)
、
瑪瑙
(
めなう
)
、水晶なんぞ、玉ばかりを多く貰つて、お金はほんの少しばかり。これでは足りないであらうと思ひながら、油屋へ戻つて來た。
石川五右衛門の生立
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
黄金や
珊瑚
(
さんご
)
や
瑪瑙
(
めなう
)
よりも尊いものが、この世の中にあるといふ話は聽いてをりますが、梅干の種ほどの夜光の珠が、何千兩何萬兩とは、全く想像も及ばぬことです。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
瑠璃
(
るり
)
、
瑪瑙
(
めなう
)
の寶物を求めて鬼ヶ島へ冒險の旅に出る日本の桃太郎の昔話を、平和な心の世界の探檢の、それも子供たちの夢で見るお話にしたやうなものだともいはれませう。
はじめに:「青い鳥」訳者序
(旧字旧仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
車室
(
しやしつ
)
から
降
(
お
)
りたのは
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
だつた
彼
(
かれ
)
に、
海拔
(
かいばつ
)
二千
尺
(
じやく
)
の
峰
(
みね
)
に
於
(
お
)
けるプラツトフオームは、
恰
(
あたか
)
も
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
に
拵
(
しつら
)
へた
白
(
しろ
)
き
瑪瑙
(
めなう
)
の
棧敷
(
さじき
)
であるが
如
(
ごと
)
く
思
(
おも
)
はれたから、
驛員
(
えきゐん
)
に
對
(
たい
)
する
挨拶
(
あいさつ
)
も
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
妹
(
いも
)
が間は床の
瑪瑙
(
めなう
)
の水盤にべにばす咲きぬ七月
七日
(
しちにち
)
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
沈むは
瑪瑙
(
めなう
)
の、瑠璃の戀の小壺
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
けれどもその柔らかなすあしは鋭い鋭い
瑪瑙
(
めなう
)
のかけらをふみ燃えあがる赤い火をふんで少しも傷つかず又
灼
(
や
)
けませんでした。地面の
棘
(
とげ
)
さへ又折れませんでした。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
其
(
そ
)
の
宗室
(
そうしつ
)
を
會
(
くわい
)
して、
長夜
(
ちやうや
)
の
宴
(
えん
)
を
張
(
は
)
るに
當
(
あた
)
りては、
金瓶
(
きんべい
)
、
銀榼
(
ぎんかふ
)
百餘
(
ひやくよ
)
を
陳
(
つら
)
ね、
瑪瑙
(
めなう
)
の
酒盞
(
しゆさん
)
、
水晶
(
すゐしやう
)
の
鉢
(
はち
)
、
瑠璃
(
るり
)
の
椀
(
わん
)
、
琥珀
(
こはく
)
の
皿
(
さら
)
、いづれも
工
(
こう
)
の
奇
(
き
)
なる
中國
(
ちうごく
)
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
てこれあらず、
皆
(
みな
)
西域
(
せいゐき
)
より
齎
(
もたら
)
す
處
(
ところ
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
石の
額
(
ひたへ
)
は物うげの
瑪瑙
(
めなう
)
のおもひ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
まったく野原のその辺は小さな
瑪瑙
(
めなう
)
のかけらのやうなものでできてゐて行くものの足を切るのでした。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
瀧
(
たき
)
のその
或
(
ある
)
ものは、
雲
(
くも
)
にすぼめた
瑪瑙
(
めなう
)
の
大蛇目
(
おほじやのめ
)
の
傘
(
からかさ
)
に、
激流
(
げきりう
)
を
絞
(
しぼ
)
つて
落
(
お
)
ちた。また
或
(
ある
)
ものは、
玉川
(
たまがは
)
の
布
(
ぬの
)
を
繋
(
つな
)
いで、
中空
(
なかぞら
)
に
細
(
ほそ
)
く
掛
(
か
)
かつた。その
或
(
ある
)
ものは、
黒檀
(
こくたん
)
の
火
(
ひ
)
の
見
(
み
)
櫓
(
やぐら
)
に、
星
(
ほし
)
の
泡
(
あわ
)
を
漲
(
みなぎ
)
らせた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
瑪瑙
(
めなう
)
の
甘寢
(
うまい
)
、「にるばな」よ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
揃
(
そろ
)
つて
浮足
(
うきあし
)
に
成
(
な
)
つて、
瑪瑙
(
めなう
)
の
八
(
や
)
ツ
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
ると、
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
に
又
(
また
)
一堂
(
いちだう
)
。
其處
(
そこ
)
へ
入
(
はひ
)
ると
伽藍
(
がらん
)
の
高天井
(
たかてんじやう
)
。
素通
(
すどほ
)
りに
進
(
すゝ
)
んで、
前庭
(
ぜんてい
)
へ
拔
(
ぬ
)
けると、
再
(
ふたゝ
)
び
其處
(
そこ
)
に
別亭
(
べつてい
)
あり。
噴水
(
ふんすゐ
)
あり。
突當
(
つきあた
)
りは、
數寄
(
すき
)
を
凝
(
こら
)
して
瀧
(
たき
)
まで
懸
(
かゝ
)
る。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
瑪瑙
(
めなう
)
海
(
うみ
)
ゆく
孔雀船
(
くじやくぶね
)
。
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
“瑪瑙”の意味
《名詞》
(context、mineralogy) 宝石の一つで、石英、玉髄、蛋白石(オパール)の混合物。
(出典:Wiktionary)
“瑪瑙(メノウ)”の解説
メノウ(瑪瑙、碼碯、agate、アゲート、アゲット)は、縞状の玉髄の一種で、オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してできた、鉱物の変種である。
(出典:Wikipedia)
瑪
漢検1級
部首:⽟
14画
瑙
漢検1級
部首:⽟
13画
“瑪瑙”で始まる語句
瑪瑙色
瑪瑙細工
瑪瑙座
瑪瑙木
瑪瑙玉
瑪瑙珠
瑪瑙質
瑪瑙酒