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横穴
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よこあな
ふりがな文庫
“
横穴
(
よこあな
)” の例文
實
(
じつ
)
は
博士
(
はかせ
)
をわざ/\
勞
(
ろう
)
するまでも
無
(
な
)
かつたので、これは
古代
(
こだい
)
の
葬坑
(
さうかう
)
で、
横穴
(
よこあな
)
と
通稱
(
つうしよう
)
するもの。
能
(
よ
)
く
調
(
しら
)
べたら
全國
(
ぜんこく
)
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
有
(
あ
)
るかも
知
(
し
)
れぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それですからこの
横穴
(
よこあな
)
は
古墳
(
こふん
)
の
石室
(
せきしつ
)
と
同
(
おな
)
じ
意味
(
いみ
)
のものでありまして、その
作
(
つく
)
り
方
(
かた
)
と
大體
(
だいたい
)
においてよく
似
(
に
)
てをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
で
獨
(
ひと
)
り
考
(
かんが
)
へた。
疲
(
つか
)
れると、
臺所
(
だいどころ
)
から
下
(
お
)
りて、
裏
(
うら
)
の
菜園
(
さいゑん
)
へ
出
(
で
)
た。さうして
崖
(
がけ
)
の
下
(
した
)
に
掘
(
ほ
)
つた
横穴
(
よこあな
)
の
中
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つて、
凝
(
じ
)
つと
動
(
うご
)
かずにゐた。
宜道
(
ぎだう
)
は
氣
(
き
)
が
散
(
ち
)
る
樣
(
やう
)
では
駄目
(
だめ
)
だと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見ると、たけなす
山葦
(
やまあし
)
と
笹
(
ささ
)
むらにかくれて、
洞然
(
どうぜん
)
たる深い
横穴
(
よこあな
)
がある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漸
(
や
)
つと、
其
(
そ
)
の(
思
(
おも
)
つた)が
消
(
き
)
えて、まざ/\と
恁
(
か
)
うしてものを
言交
(
いひか
)
はせば、
武藏野
(
むさしの
)
の
丘
(
をか
)
の
横穴
(
よこあな
)
めいた、
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
場末
(
ばすゑ
)
の
寂
(
さ
)
びた
町
(
まち
)
を、
搜
(
さぐ
)
り/\に
稼
(
かせ
)
いで
歩行
(
ある
)
くのが、
誘
(
さそ
)
ひ
合
(
あ
)
はせて、
年
(
とし
)
を
越
(
こ
)
す
蚊
(
か
)
のやうに
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
多
(
おほ
)
くの
例
(
れい
)
に
於
(
おい
)
ては
古墳
(
こふん
)
(
高塚
(
たかつか
)
)と
横穴
(
よこあな
)
とは、
別種
(
べつしゆ
)
に
考
(
かんが
)
へられて
居
(
ゐ
)
る。よしや
同所
(
どうしよ
)
に
有
(
あ
)
らうとも、
同時代
(
どうじだい
)
とは
考
(
かんが
)
へられて
居
(
を
)
らぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
しかしたいていはそれほど
大
(
おほ
)
きくはなく、
四角
(
しかく
)
あるひは
圓
(
まる
)
い
部屋
(
へや
)
が
一
(
ひと
)
つあるくらゐですが、
時
(
とき
)
に
珍
(
めづら
)
しいのになりますと、
横穴
(
よこあな
)
の
中
(
なか
)
に
石棺
(
せきかん
)
が
造
(
つく
)
つてあつたり
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
横穴
(
よこあな
)
の
中
(
なか
)
でも
格別
(
かくべつ
)
珍
(
めづ
)
らしい
構造
(
かうぞう
)
では
無
(
な
)
いが、
床
(
ゆか
)
と
溝
(
みぞ
)
とが
稍
(
やゝ
)
形式
(
けいしき
)
に
於
(
おい
)
て
異
(
こと
)
なつて
居
(
ゐ
)
る
位
(
くらゐ
)
で、
之
(
これ
)
を
信仰
(
しんかう
)
するに
至
(
いた
)
つては、
抱腹絶倒
(
はうふくぜつたう
)
せざるを
得
(
え
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
以前
(
いぜん
)
はこの
横穴
(
よこあな
)
をば、
人間
(
にんげん
)
が
穴住居
(
あなずまゐ
)
をしてゐた
跡
(
あと
)
だと
考
(
かんが
)
へてをりましたが、やはり
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
の
墓場
(
はかば
)
なのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“横穴(横穴墓)”の解説
横穴墓(よこあなぼ/おうけつぼ)とは、一般に台地や丘陵の斜面に高さ2メートル前後、奥行数メートルの洞窟=横穴を掘り、その中に人間を埋葬した墓のことである。古代東アジアなどでもみられるが、日本では考古学用語として、主に古墳時代に現れたこのタイプの墓制を指してこの呼称が用いられる。
(出典:Wikipedia)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹