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旅行
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たび
ふりがな文庫
“
旅行
(
たび
)” の例文
それは今、私がこの邸を
退
(
の
)
きますと、もう隅々まで家中が
明
(
あかる
)
くなる。明さんも思い直して、またここを出て
旅行
(
たび
)
立ちをなさいます。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誰
(
たれ
)
でも
左樣
(
さう
)
だが、
戰爭
(
いくさ
)
の
首途
(
かどで
)
とか、
旅行
(
たび
)
の
首途
(
かどで
)
に
少
(
すこ
)
しでも
變
(
へん
)
な
事
(
こと
)
があれば、
多少
(
たせう
)
氣
(
き
)
に
懸
(
か
)
けずには
居
(
を
)
られぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
吹くに任かせた
暢気
(
のんき
)
な身の上。流れ渡った世界の
旅行
(
たび
)
じゃ。
北京
(
ペキン
)
、ハルピン、ペテルスブルグじゃ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
スーッと立った男は
鬚
(
ひげ
)
の生えて居る、眼のギョロリとした、鼻の高い、
年紀
(
としごろ
)
三十四五にも成りましょうか、
旅行
(
たび
)
洋服で、一方の手には蝙蝠傘とステッキとを一緒に持ち
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それをききたいばかりに、わざわざここまで
旅行
(
たび
)
をしたお
嬢
(
じょう
)
さまの
失望
(
しつぼう
)
を
思
(
おも
)
ったからです。
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
長田
(
おさだ
)
は
旅行
(
たび
)
に出ていなかったが、上田や村田と一しきり話をして、
自家
(
うち
)
に戻った。お宮が
昨夜
(
ゆうべ
)
あなたの処へ遊びに行くと言った。それには自家を変らねばならぬ。変るには
銭
(
かね
)
が入る。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
そう云われたッて
腹
(
はら
)
も立てないような年になって、こんなことを云い出しちゃあ可笑いが、
難儀
(
なんぎ
)
をした
旅行
(
たび
)
の
談
(
はなし
)
と同じことで、今のことじゃあ無いからなにもかも笑って
済
(
す
)
むというものだ。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
博士
(
はかせ
)
が
旅行
(
たび
)
をした
後
(
あと
)
に、
交際
(
つきあひ
)
ぎらひで、
籠勝
(
こもりが
)
ちな、
此
(
こ
)
の
夫人
(
ふじん
)
が
留守
(
るす
)
した
家
(
いへ
)
は、まだ
宵
(
よひ
)
の
間
(
ま
)
も、
實際
(
じつさい
)
蔦
(
つた
)
の
中
(
なか
)
に
所在
(
ありか
)
の
知
(
し
)
るゝ
山家
(
やまが
)
の
如
(
ごと
)
き、
窓明
(
まどあかり
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あの
後
(
あと
)
、何うも不自由で仕方が無い。夏は何うせ東京には居られないのだから、
旅行
(
たび
)
をするまでと、言って、また後を追うて此家に
暫時
(
しばらく
)
一緒になって、それから、七月の十八日であった。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
博士
(
はかせ
)
が
旅行
(
たび
)
をした
後
(
あと
)
に、
交際
(
つきあい
)
ぎらひで、
籠勝
(
こもりが
)
ちな、
此
(
こ
)
の夫人が留守した家は、まだ
宵
(
よい
)
の
間
(
ま
)
も、実際
蔦
(
つた
)
の中に
所在
(
ありか
)
の
知
(
し
)
るゝ
山家
(
やまが
)
の如き、
窓明
(
まどあかり
)
。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「要らねえよ。——
私
(
うち
)
こんなもの。……旦那さん。——
旅行
(
たび
)
さきで無駄な銭を遣わねえがいいだ。そして……」
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぱっと
風説
(
うわさ
)
の
立
(
たち
)
ますため、病人は心が
引立
(
ひった
)
ち、気の狂ったのも安心して治りますが、
免
(
のが
)
れられぬ因縁で、その
令室
(
おくがた
)
の夫というが、
旅行
(
たび
)
さきの海から帰って
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
旅行
(
たび
)
はどうしてしたでしょう。鹿落の方角です、察しられますわ。霜月でした——夜汽車はすいていますし、
突伏
(
つっぷ
)
してでもいれば、誰にも顔は見られませんの。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
衣絵
(
きぬゑ
)
さんが
此辺
(
このあたり
)
を
旅行
(
たび
)
した
時
(
とき
)
の
車
(
くるま
)
と
言
(
い
)
ふのを、
話
(
はなし
)
の
次手
(
つひで
)
に
聞
(
き
)
いたのが——
寸分
(
すんぶん
)
違
(
ちが
)
はぬ
的切
(
てつきり
)
此
(
これ
)
だ……
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
海岸線
(
かいがんせん
)
まはりの
急行列車
(
きふかうれつしや
)
が
古間木
(
こまき
)
へ(
此
(
こ
)
の
駅
(
えき
)
へは十
和田
(
わだ
)
繁昌
(
はんじやう
)
のために
今年
(
ことし
)
から
急行
(
きふかう
)
がはじめて
停車
(
ていしや
)
するのださうで。)——
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
、
旅行
(
たび
)
に
経験
(
けいけん
)
の
少
(
すくな
)
い
内気
(
うちき
)
ものゝあはれさは
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何も
穿鑿
(
せんさく
)
をするのではないけれど、実は日数の少ないのに、汽車の遊びを
貪
(
むさぼ
)
った
旅行
(
たび
)
で、
行途
(
ゆき
)
は上野から高崎、妙義山を見つつ、横川、
熊
(
くま
)
の
平
(
たいら
)
、浅間を眺め、軽井沢、追分をすぎ
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
道中
(
だうちう
)
——
旅行
(
たび
)
の
憂慮
(
きづかひ
)
は、むかしから
水
(
みづ
)
がはりだと
言
(
い
)
ふ。……それを、
人
(
ひと
)
が
聞
(
き
)
くと
可笑
(
おかし
)
いほど
気
(
き
)
にするのであるから、
行先々
(
ゆくさき/″\
)
の
停車場
(
ステーシヨン
)
で
売
(
う
)
る、お
茶
(
ちや
)
は
沸
(
わ
)
いて
居
(
ゐ
)
る、と
言
(
い
)
つても
安心
(
あんしん
)
しない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私は
旅行
(
たび
)
をした
効
(
かい
)
があると思った。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“旅行”で始まる語句
旅行鞄
旅行中
旅行者
旅行券
旅行商人
旅行李
旅行先
旅行隊
旅行免状
旅行馬車