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ふりがな文庫
“
手本
(
てほん
)” の例文
手本
(
てほん
)
を
本
(
もと
)
にして
生意氣
(
なまいき
)
にも
實物
(
じつぶつ
)
の
寫生
(
しやせい
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
幸
(
さいは
)
ひ
自分
(
じぶん
)
の
宅
(
たく
)
から一丁ばかり
離
(
はな
)
れた
桑園
(
くはゞたけ
)
の
中
(
なか
)
に
借馬屋
(
しやくばや
)
があるので、
幾度
(
いくたび
)
となく
其處
(
そこ
)
の
廐
(
うまや
)
に
通
(
かよ
)
つた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ですからその一
代
(
だい
)
の
間
(
あいだ
)
には、りっぱな
武勇
(
ぶゆう
)
の
話
(
はなし
)
は
数
(
かず
)
しれずあって、それがみんな
後
(
のち
)
の
武士
(
ぶし
)
たちのお
手本
(
てほん
)
になったのでした。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
翌年
(
よくねん
)
、二
月
(
ぐわつ
)
初午
(
はつうま
)
の
夜
(
よ
)
の
事
(
こと
)
で、
元二
(
げんじ
)
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
は
些
(
ち
)
と
趣
(
おもむき
)
を
替
(
か
)
へて、
部屋
(
へや
)
に
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
て
火鉢
(
ひばち
)
を
引
(
ひき
)
つけながら
例
(
れい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
に、
美
(
うつく
)
しいかなの
手習
(
てならひ
)
をして
居
(
ゐ
)
た。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
つまり
平凡
(
へいぼん
)
なお
手本
(
てほん
)
を
敷
(
し
)
き
寫
(
うつ
)
しになぞつて
行
(
ゆ
)
くものですから、だん/\つまらなく、その
作者
(
さくしや
)
の
特徴
(
とくちよう
)
を
出
(
だ
)
すことが
出來
(
でき
)
なくなつたわけであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
にあつた
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
では、
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
手製
(
てせい
)
でした。
手習
(
てならひ
)
のお
手本
(
てほん
)
から
讀本
(
とくほん
)
まで、
祖父
(
おぢい
)
さんの
手製
(
てせい
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
父の不孝の行いを
諫
(
いさ
)
めたのだから、
孝行者
(
こうこうもの
)
の
手本
(
てほん
)
だといっているが、それならば父についてわざわざ山奥まで出かけるまえに、そう言ってもよさそうに思われる。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
○秋山中に
寺院
(
じゐん
)
はさら也、
庵室
(
あんじつ
)
もなし。八幡の小社一ツあり。寺なきゆゑみな
無筆
(
むひつ
)
也。たま/\心あるもの里より
手本
(
てほん
)
を
得
(
え
)
ていろはもじをおぼえたる人をば
物識
(
ものしり
)
とて
尊敬
(
そんきやう
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
幼年時代
(
ようねんじだい
)
を通じて、その音楽家の
面影
(
おもかげ
)
は生きた
手本
(
てほん
)
となり、
彼
(
かれ
)
はその
上
(
うえ
)
に
眼
(
め
)
をすえていた。わずか六歳の
少年
(
しょうねん
)
たる彼が、自分もまた楽曲を作ってみようと
決心
(
けっしん
)
したのは、この手本に
基
(
もとづ
)
いてであった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
この
二人
(
ふたり
)
の
先輩
(
せんぱい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
にして、だん/\
自分
(
じぶん
)
の
本領
(
ほんりよう
)
を
出
(
だ
)
して
來
(
き
)
たのが、
先
(
さき
)
に
述
(
の
)
べた
山部赤人
(
やまべのあかひと
)
なのです。この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
では、
特別
(
とくべつ
)
に
名高
(
なだか
)
いものとして
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
お
隣
(
とな
)
りのお
勇
(
ゆう
)
さんが
手習
(
てならひ
)
に
來
(
き
)
て
祖父
(
おぢい
)
さんの
書
(
か
)
いたお
手本
(
てほん
)
を
習
(
なら
)
ふのもその
部屋
(
へや
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
敕撰集
(
ちよくせんしゆう
)
の
第一
(
だいゝち
)
のものであるために、
古今集
(
こきんしゆう
)
の
歌
(
うた
)
が、それ
以後
(
いご
)
の
歌
(
うた
)
の
動
(
うご
)
かすべからざる
手本
(
てほん
)
となつてしまひました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭