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幾月
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いくつき
ふりがな文庫
“
幾月
(
いくつき
)” の例文
幾月
(
いくつき
)
かを
過
(
すご
)
す
中
(
うち
)
に、
敵
(
てき
)
の
監視
(
みはり
)
もだんだん
薄
(
うす
)
らぎましたので、
私
(
わたくし
)
は
三崎
(
みさき
)
の
港
(
みなと
)
から
遠
(
とお
)
くもない、
諸磯
(
もろいそ
)
と
申
(
もう
)
す
漁村
(
ぎょそん
)
の
方
(
ほう
)
に
出
(
で
)
てまいりましたが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
幾月
(
いくつき
)
も
経
(
た
)
たないで、正月をその場末のカフェーで
迎
(
むか
)
えると、また、私は三度目の
花嫁
(
はなよめ
)
となっていまの与一と連れ添い
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
七年
幾月
(
いくつき
)
の其の日はじめて、世界を代へた
天竺
(
てんじく
)
の
蕃蛇剌馬
(
ばんじゃらあまん
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
に、緋の色した
鸚鵡
(
おうむ
)
の口から、同じ
言
(
ことば
)
を聞いたので、身を
投臥
(
なげふ
)
して泣いた、と言ひます。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
幾月
(
いくつき
)
も、
幾年
(
いくとし
)
もたちましたけれど、
男
(
おとこ
)
は、
忘
(
わす
)
れたものか、
友
(
とも
)
だちの
家
(
いえ
)
へあずけた
木
(
き
)
を
取
(
と
)
りにゆきませんでした。
ある男と無花果
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜中
(
よなか
)
に
起上
(
おきあが
)
って、戸の下に
鍵
(
かぎ
)
をおき、
梱
(
こり
)
をかついで出ていってしまうのだった。そして
幾月
(
いくつき
)
も
姿
(
すがた
)
を見せなかった。それからまた
戻
(
もど
)
ってきた。
夕方
(
ゆうがた
)
、誰かが戸にさわる
音
(
おと
)
がする。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
しかし、なぜ自分はこんな奇妙な仕草を
幾月
(
いくつき
)
にも
亘
(
わた
)
って続けて、なお、
倦
(
う
)
まないのか、自分でも
解
(
わか
)
らぬ故、やはりこれは一種の憑きもののせいと考えていいのではないかと思っている。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
幾月
(
いくつき
)
も苦しい
遣繰
(
やりくり
)
や
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
汝
(
なれ
)
はそも波に
幾月
(
いくつき
)
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
汝
(
なれ
)
はそも波に
幾月
(
いくつき
)
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
七
年
(
ねん
)
幾月
(
いくつき
)
の
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
はじめて、
世界
(
せかい
)
を
代
(
か
)
へた
天竺
(
てんぢく
)
の
蕃蛇剌馬
(
ばんじやらあまん
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
に、
緋
(
ひ
)
の
色
(
いろ
)
した
鸚鵡
(
あうむ
)
の
口
(
くち
)
から、
同
(
おな
)
じ
言
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いたので、
身
(
み
)
を
投臥
(
なげふ
)
して
泣
(
な
)
いた、と
言
(
い
)
ひます。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから、
幾月
(
いくつき
)
も
間
(
ま
)
がなかったのであります。やぐらに
登
(
のぼ
)
って
見張
(
みは
)
りをしていた
家来
(
けらい
)
が、あわてて
降
(
お
)
りてきて
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
くにを
出
(
で
)
てから
幾月
(
いくつき
)
ぞ、ともに
死
(
し
)
ぬ
気
(
き
)
でこの
馬
(
うま
)
と、
攻
(
せ
)
めて
進
(
すす
)
んだ
山
(
やま
)
や
河
(
かわ
)
……。ほんとうに、そうだった。みんなが
馬
(
うま
)
を
見返
(
みかえ
)
り、
見返
(
みかえ
)
り、
泣
(
な
)
きながらいったよ。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるときは
風
(
かぜ
)
のために
思
(
おも
)
わぬ
方向
(
ほうこう
)
へ
船
(
ふね
)
が
吹
(
ふ
)
き
流
(
なが
)
され、あるときは
波
(
なみ
)
に
揺
(
ゆ
)
られて
危
(
あや
)
うく
命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
かり、
幾月
(
いくつき
)
も
幾月
(
いくつき
)
も
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に
漂
(
ただよ
)
っていましたが、ついにある
日
(
ひ
)
のこと
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも
幾日
(
いくにち
)
めか、
幾月
(
いくつき
)
めか、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に
漂
(
ただよ
)
った
暁
(
あかつき
)
には、
燈火
(
ともしび
)
の
美
(
うつく
)
しい、
人影
(
ひとかげ
)
が
動
(
うご
)
く、
建物
(
たてもの
)
の
櫛比
(
しっぴ
)
した、にぎやかな
港
(
みなと
)
に
入
(
はい
)
ってきて、しばらくはおちつくことができるのだと
知
(
し
)
られました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“幾月”で始まる語句
幾月日
幾月越