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奇怪
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きくわい
ふりがな文庫
“
奇怪
(
きくわい
)” の例文
沈痛
(
ちんつう
)
、
悲慘
(
ひさん
)
、
幽悽
(
ゆうせい
)
なる
心理的小説
(
しんりてきせうせつ
)
「
罪
(
つみ
)
と
罰
(
ばつ
)
」は
彼
(
か
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
一大巨人
(
いちだいきよじん
)
(
露西亞
(
ロシア
)
)の
暗黒
(
あんこく
)
なる
社界
(
しやくわい
)
の
側面
(
そくめん
)
を
暴露
(
ばくろ
)
して
餘
(
あま
)
すところなしと
言
(
い
)
ふべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
其
(
その
)
擧動
(
ふるまひ
)
のあまりに
奇怪
(
きくわい
)
なので
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
はず
小首
(
こくび
)
を
傾
(
かたむ
)
けたが、
此時
(
このとき
)
何故
(
なにゆゑ
)
とも
知
(
し
)
れず
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
胸
(
むね
)
に
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た
一
(
ひと
)
つの
物語
(
ものがたり
)
がある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
しかしそれは私の傍をまつたく靜かに通りぬけた。私が半ば期待してゐたやうに、立ち止つて
奇怪
(
きくわい
)
な犬以上の眼で私の顏を見上げるやうなことはなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
洗
(
あら
)
はせて
此室
(
こゝ
)
へ
呼
(
よ
)
びたしと
仰
(
おほ
)
せられたに
相違
(
さうゐ
)
はなし
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
お
上
(
あが
)
りなされよと
洗足
(
すゝぎ
)
の
湯
(
ゆ
)
まで
汲
(
く
)
んでくるゝはよも
串戯
(
じやうだん
)
にはあらざるべし
僞
(
いつは
)
りならずとせば
眞
(
しん
)
以
(
もつ
)
て
奇怪
(
きくわい
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遁
(
のがれ
)
ん爲
然樣
(
さやう
)
の
儀
(
ぎ
)
を申立候事と存じられ甚だ
不屆
(
ふとゞき
)
なる者共に御座候先渠等兩人
拙等方
(
せつしやかた
)
に勤中も
種々
(
しゆ/″\
)
不埓
(
ふらち
)
の
筋
(
すぢ
)
有之候者共にて
兎角
(
とかく
)
某しを
輕
(
かろ
)
んじ
奇怪
(
きくわい
)
至極
(
しごく
)
に存じ居候と申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
併
(
しか
)
しわが
日本人
(
にほんじん
)
が
外人等
(
ぐわいじんら
)
に
追從
(
つゐじう
)
して
自
(
みづか
)
ら
自國
(
じこく
)
の
名
(
な
)
を二三にするのは
奇怪
(
きくわい
)
千
萬
(
ばん
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
(以上一条の全文)越後に永光寺、信濃に温泉寺、事の
相似
(
あひに
)
たる一
奇怪
(
きくわい
)
といふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此新發見
(
このしんはつけん
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
貝塚
(
かひづか
)
と、
前
(
まへ
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
貝塚
(
かひづか
)
と、
山上
(
さんじやう
)
、
山下
(
さんか
)
、
直徑
(
ちよくけい
)
としたら、いくらも
離
(
はな
)
れて
居
(
を
)
らぬ。三四十
間
(
けん
)
より
遠
(
とほ
)
くは
有
(
あ
)
るまいが、しかし、
山上
(
さんじやう
)
と
山下
(
さんか
)
、
貝層
(
かひそう
)
の
連絡
(
れんらく
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
は、
明
(
あきら
)
かである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
奇怪
(
きくわい
)
な
幻想的
(
げんさうてき
)
な城が、その
度
(
たび
)
に赤くなつたり青くなつたりした。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
今
(
いま
)
、
私
(
わたくし
)
は
黒暗々
(
こくあん/\
)
たる
印度洋
(
インドやう
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
於
(
おい
)
て、わが
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふかの
奇怪
(
きくわい
)
なる
船
(
ふね
)
を
見
(
み
)
てふと
此樣
(
こんな
)
事
(
こと
)
を
想
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(以上一条の全文)越後に永光寺、信濃に温泉寺、事の
相似
(
あひに
)
たる一
奇怪
(
きくわい
)
といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
廊下に聞えた
奇怪
(
きくわい
)
な笑ひ聲のこと、三階に上つて行つた
跫音
(
あしおと
)
のこと、煙と——私を彼の室に導いた
焦臭
(
きなくさ
)
い匂ひのこと、私が見つけたときの室の光景、運べる限りの水で彼を
水浸
(
みづびた
)
しにした
顛末
(
てんまつ
)
など。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
奇怪
(
きくわい
)
な
船
(
ふね
)
!
奇怪
(
きくわい
)
な
船
(
ふね
)
! あの
船
(
ふね
)
は
我
(
わが
)
軍艦
(
ぐんかん
)
に
向
(
むか
)
つて、
何
(
なに
)
か
信號
(
しんがう
)
を
試
(
こゝろ
)
みんとして
居
(
を
)
る。』と
叫
(
さけ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“奇怪”の意味
《名詞》
常識では考えられない不思議なこと。変わっていて怪しいこと。
(出典:Wiktionary)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“奇怪”で始まる語句
奇怪至極
奇怪千万
奇怪事
奇怪味
奇怪々々