“奇怪千万”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっかいせんばん66.7%
きかいせんまん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「誰だ、何奴だ、何奴なれば拙者頭上をめがけて、なんらの先触れもなく——奇怪千万きっかいせんばん緩怠至極かんたいしごく!」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それがまだこの辺を宙にさまようて出没しているのは奇怪千万きっかいせんばんのことで、多分、再び、京阪のかんへ舞いのぼり、勤王や、新撰組の中へもぐって何か仕事をしようとするつもりと見える。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
嫂の所にいたというのは奇怪千万きかいせんまんである。珏は嫂に阿英がいっていたかいないかをたしかめたうえで阿英と対質たいしつした。阿英の言薬はつじつまが合わなかった。阿英は確かに分身していた。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)