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さる
ふりがな文庫
“
去
(
さる
)” の例文
○さて
我
(
わが
)
塩沢
(
しほさは
)
は江戸を
去
(
さる
)
こと
僅
(
わづか
)
に五十五里なり、
直道
(
すぐみち
)
を
量
(
はから
)
ばなほ近かるべし。雪なき時ならば
健足
(
たつしや
)
の人は四日ならば江戸にいたるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
去
(
さる
)
夏狂言評好く拙作の
所作事
(
しよさごと
)
勤候處、先づ勤めてのき候故、去顏見せには三座より抱へに參候
仕合故
(
しあはせゆゑ
)
、まづ役者にはなりすまし申候。」
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
見られ其方儀
去
(
さる
)
十二月二十七日の夜當方の
下役
(
したやく
)
と
名乘
(
なのり
)
し者に召捕れ候趣き其節の
手續
(
てつゞき
)
明白に申立よと尋ねられければ文藏は
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
去
(
さる
)
十三
日
(
にち
)
の
夜
(
よ
)
、
僕
(
ぼく
)
は
獨
(
ひと
)
り
机
(
つくゑ
)
に
倚掛
(
よりかゝ
)
つてぼんやり
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
た。十
時
(
じ
)
を
過
(
す
)
ぎ
家
(
いへ
)
の
者
(
もの
)
は
寢
(
ね
)
てしまひ、
外
(
そと
)
は
雨
(
あめ
)
がしと/\
降
(
ふ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
されば婦人に七去とて、あしき事七ツ有り。一には、
嫜
(
しゅうとしゅうとめ
)
に
順
(
したがわ
)
ざる女は
去
(
さる
)
べし。二には子なき女は去べし。是れ妻を娶るは子孫相続の為なれば也。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
去
(
さる
)
四月二十四日東京を発して当県に来る事となりました、劍山に登らんと
企
(
くわだ
)
てましたのは七月の二日で、
先
(
ま
)
ず芦峅村に
赴
(
おもむ
)
き人夫を
雇
(
やと
)
おうと致しましたが
越中劍岳先登記
(新字新仮名)
/
柴崎芳太郎
(著)
「
去
(
さる
)
二十一日夜山名入道宗全
入滅畢
(
にゅうめつしおわる
)
。其夜同一族大内新助降参方御陣に参候」(『寺社雑事記』)
応仁の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「小樽には、天然セメントの出る山があるので、築港にも非常な便利です」と、
去
(
さる
)
十五日にここを汽車でとほつた時、同行者の一人が聽かせて呉れたことを、義雄は今思ひ出した。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
その新雪光る富士山の
巓
(
いただき
)
を、私が踏んだのは、
去
(
さる
)
四十年十月の末であった。
雪中富士登山記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
大なる花枝を折りまた
竹萌
(
ちくほう
)
木萌を
穿
(
うが
)
ち
去
(
さる
)
の類戒め給はるべし
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
○さて
我
(
わが
)
塩沢
(
しほさは
)
は江戸を
去
(
さる
)
こと
僅
(
わづか
)
に五十五里なり、
直道
(
すぐみち
)
を
量
(
はから
)
ばなほ近かるべし。雪なき時ならば
健足
(
たつしや
)
の人は四日ならば江戸にいたるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
然るところ
去
(
さる
)
承応二年六丸殿は未だ十一歳におわしながら、越中守に御成り遊ばされ、御
名告
(
なのり
)
も
綱利
(
つなとし
)
と賜わり、上様の
御覚
(
おんおぼえ
)
目出たき由消息有之、かげながら
雀躍
(
じゃくやく
)
候事に候。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
去
(
さる
)
二日
出
(
で
)
之
(
の
)
書状
(
しよじやう
)
到來
(
たうらい
)
いたし
委細
(
ゐさい
)
拜見
(
はいけん
)
致し候
偖々
(
さて/\
)
其方にても段々
不如意
(
ふによい
)
との
趣
(
おもぶ
)
き
蔭乍
(
かげなが
)
ら
案事
(
あんじ
)
申候
右
(
みぎ
)
に付御申
越
(
こし
)
の
娘儀
(
むすめぎ
)
出府
(
しゆつぷ
)
致されべく候吉原町にも病家も有
レ
之
(
これあり
)
候間
宜
(
よろ
)
しき先を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一
凡
(
およそ
)
婦人の
心様
(
こころさま
)
の悪き病は、
和
(
やわら
)
ぎ
順
(
したがわ
)
ざると、
怒
(
いかり
)
恨
(
うら
)
むと、人を
謗
(
そし
)
ると、ものを妬むと、智恵浅きと也。此五の
疾
(
やまい
)
は十人に七、八は必ず有り。是婦人の男に及ざる所也。自ら
顧
(
かえりみ
)
戒
(
いまし
)
めて
改
(
あらため
)
去
(
さる
)
べし。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
村を
去
(
さる
)
事七八町に七ツ釜といふ所あり、(里俗滝つぼを釜といふ)滝七
段
(
だん
)
あるゆゑに七ツ釜とよびきたれり。
銚子
(
てうし
)
の口
不動滝
(
ふどうたき
)
などいふも七ツ釜の内にて、
妙景
(
めうけい
)
奇状
(
きじやう
)
筆
(
ふで
)
をもつて
云
(
いふ
)
べからず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一橋本町一丁目家主八右衞門申上奉つり候
去
(
さる
)
冬
(
ふゆ
)
御所刑
(
おしおき
)
に相成候彦兵衞
悴
(
せがれ
)
彦三郎と申者父彦兵衞
無罪
(
むざい
)
にして御所刑に相成候事私し申上方
宜
(
よろし
)
からざる故也因ては父の敵に候へば
討果
(
うちはたし
)
彦兵衞に
手向
(
たむけ
)
度由申候に付公儀の
御成敗
(
ごせいばい
)
は我々力に及ばずと申聞候へ共一
向
(
かう
)
得心
(
とくしん
)
仕つらず殊に若年と申大坂より一人
罷下
(
まかりくだ
)
り候儀
亂心
(
らんしん
)
の樣に相見え旅宿承まは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
村を
去
(
さる
)
事七八町に七ツ釜といふ所あり、(里俗滝つぼを釜といふ)滝七
段
(
だん
)
あるゆゑに七ツ釜とよびきたれり。
銚子
(
てうし
)
の口
不動滝
(
ふどうたき
)
などいふも七ツ釜の内にて、
妙景
(
めうけい
)
奇状
(
きじやう
)
筆
(
ふで
)
をもつて
云
(
いふ
)
べからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
頸城
(
くびき
)
郡の高田は海を
去
(
さる
)
事遠からざれども雪深し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
頸城
(
くびき
)
郡の高田は海を
去
(
さる
)
事遠からざれども雪深し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
去
常用漢字
小3
部首:⼛
5画
“去”を含む語句
過去
逝去
死去
去来
退去
去年
立去
御逝去
逃去
帰去来
去歳
卒去
去嫌
去來
除去
去冬
薨去
置去
遠去
取去
...