“医師(いし)” の例文
旧字:醫師
即(すなわ)ちここの市長(しちょう)並(ならび)に町会議員(ちょうかいぎいん)は皆(みな)生物知(なまものし)りの町人(ちょうにん)である、であるから医師(いし)を見(み)ることは神官(しんかん)の如(ごと)く、その言(い)う所(ところ)を批評(ひひょう)せずして信(しん)じている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
先年蒲原郡の内或家(あるいへ)にて井を掘(ほり)しに、其夜医師(いし)来りて井を掘し㕝を聞(きゝ)、家に皈(かへ)る時挑灯(てうちん)を井の中へ入れそのあかしにて井を見て立さりしに
何(な)にしろ附近(ふきん)に医師(いし)らしいものは居(い)ない所(ところ)なので、漁師達(りょうしたち)が寄(よ)ってたかって、水(みず)を吐(は)かせたり、焚火(たきび)で煖(あたた)めたり、いろいろ手(て)を尽(つく)しましたが
先生の親友(しんゆう)に高橋順益(たかはしじゅんえき)という医師(いし)あり。至(いたっ)て莫逆(ばくげき)にして管鮑(かんぽう)啻(ただ)ならず。いつも二人相(あい)伴(ともな)いて予が家に来り、互(たがい)に相(あい)調謔(ちょうぎゃく)して旁人(ぼうじん)を笑わしめたり。
私(わたし)は、医師(いし)として、老人(ろうじん)の神経痛(しんけいつう)をみてやつたことがありそれが口(くち)をききあつたはじめです。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
筑波山下(つくばさんか)の医師(いし)なる人に一通。東京銀座の書店主人に一通。水国(すいこく)の雪景色と、歳晩(さいばん)の雪の都会の浮世絵が幻(まぼろし)の如く眼の前に浮ぶ。手紙を書き終えて、余は書き物をはじめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
……園(その)さんに、おなごりのおことづけまで申(まを)しました。判然(はつきり)して、元気(げんき)です。医師(いし)も驚(おどろ)いて居(ゐ)ました。まるで絶食(ぜつしよく)で居(ゐ)て、よく、こんなにと、両(りやう)三日前(にちぜん)から、然(さ)う言(い)はれましてな。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
物もあろうに口輪(くちわ)などとは、氏が医師(いし)たる職業(しょくぎょう)がふさわしからぬ道具であります
いや。……この手紙によると、半兵衛の病(やまい)は日増しに快方にむかっておるらしいが、その後、今浜の丹羽(にわ)五郎左衛門が、半兵衛を迎えとって、医師(いし)薬餌(やくじ)の手当など、至れり尽(つく)せりの親切を
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうも気味の悪い話ですが」と小田原病院の医師(いし)が側から口を切りました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
医師(いし)の家(いえ)
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
先年蒲原郡の内或家(あるいへ)にて井を掘(ほり)しに、其夜医師(いし)来りて井を掘し㕝を聞(きゝ)、家に皈(かへ)る時挑灯(てうちん)を井の中へ入れそのあかしにて井を見て立さりしに
総(そう)じて他人(たにん)の艱難(かんなん)に対(たい)しては、事務上(じむじょう)、職務上(しょくむじょう)の関係(かんけい)をもっている人々(ひとびと)、例(たと)えば裁判官(さいばんかん)、警官(けいかん)、医師(いし)、とかと云(い)うものは、年月(ねんげつ)の経過(けいか)すると共(とも)に、習慣(しゅうかん)に依(よ)って遂(つい)にはその相手(あいて)の被告(ひこく)
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
島本医師(しまもといし)の意見(いけん)でも、またあとできた市警(しけい)の医師(いし)の意見(いけん)でも死(し)んだのは前日(ぜんじつ)の夕方(ゆうがた)からかけて九時頃(じごろ)までの間(あいだ)らしい。大輪(たいりん)の花(はな)をつけたぼたんの鉢(はち)が、金魚鉢(きんぎょばち)にほど近(ちか)い庭石(にわいし)の上(うえ)にのせてあつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
「お医師(いし)! お医師衆(しゅう)!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは医師(いし)だから、すぐにもう毒死(どくし)らしいと気(き)がついたのだという。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)