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ゆうきち
ふりがな文庫
“
勇吉
(
ゆうきち
)” の例文
「お
母
(
かあ
)
さん、
苦
(
くる
)
しい?」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
母親
(
ははおや
)
のまくらもとにつききりで、
気
(
き
)
をもんでいましたが、なんと
思
(
おも
)
ったか、
急
(
きゅう
)
に
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がって
一粒の真珠
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若党の
勇吉
(
ゆうきち
)
は、玄関の敷台へ駆け込んで眼を廻してしまいました。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まあ、よく
考
(
かんが
)
えてみてから。」と、おじいさんは、しわのよった、
大
(
おお
)
きな
手
(
て
)
で、
勇吉
(
ゆうきち
)
のいがぐり
頭
(
あたま
)
を、くるくるとなでられました。
かたい大きな手
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
男
(
おとこ
)
の
顔
(
かお
)
は、
日
(
ひ
)
にやけて
黒
(
くろ
)
く、
目
(
め
)
が
光
(
ひか
)
って、ひげは、やみあがりのようにのびていました。こんどは、
勇吉
(
ゆうきち
)
の
店
(
みせ
)
の
前
(
まえ
)
に
足
(
あし
)
をとめて
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
は、さっきのことを
思
(
おも
)
うと、おかしかったのでした。おじいさんが
子
(
こ
)
どものようなまねをした、そのときのことがわかるように
かたい大きな手
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
あくる
朝
(
あさ
)
、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
起
(
お
)
きて
小
(
こ
)
ぶりになった
庭
(
にわ
)
を
見
(
み
)
ると、とんぼは、ぬれながら、じっとして、やはり
同
(
おな
)
じところに
止
(
と
)
まっていました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
小使
(
こづか
)
いさんが、おろしなさったでしょう。」と、おかあさんが、いわれたので、
勇吉
(
ゆうきち
)
は
安心
(
あんしん
)
して、また
床
(
とこ
)
にはいって
眠
(
ねむ
)
りました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
は、この
思
(
おも
)
いがけない
恵
(
めぐ
)
みに、どんなに
勇気
(
ゆうき
)
づいたでありましょう。
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げてお
礼
(
れい
)
をいうとすぐさま
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
したのでありました。
一粒の真珠
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうだ、ぼくも、あらしなんかに
負
(
ま
)
けず、
元気
(
げんき
)
よくやるぞ!」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
自分
(
じぶん
)
と
思
(
おも
)
った
黒
(
くろ
)
いこいにむかって、
拍手
(
はくしゅ
)
をおくりました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、その
日
(
ひ
)
は
学校
(
がっこう
)
が
休
(
やす
)
みでありましたから、
次郎
(
じろう
)
は、
家
(
いえ
)
の
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
て、となりの
勇吉
(
ゆうきち
)
といっしょになって、
遊
(
あそ
)
んでいました。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
万歳
(
ばんざい
)
……。」と、
申
(
もう
)
し
合
(
あ
)
わせたごとく、みんなのさけぶ
声
(
こえ
)
が、
勇吉
(
ゆうきち
)
の
耳
(
みみ
)
に
聞
(
き
)
こえたのです。しばらく、
彼
(
かれ
)
は、うっとりとしていました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、しばらく、
勇吉
(
ゆうきち
)
は
一人
(
ひとり
)
で、
石
(
いし
)
から
石
(
いし
)
へわたったり、また
水
(
みず
)
ぎわを、あちらへいったり、こちらを
散歩
(
さんぽ
)
したりしました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まだ、あんな
高
(
たか
)
いところにも、おじさん、
畑
(
はたけ
)
がありますよ。」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、そばの
山腹
(
さんぷく
)
にある、
耕
(
たがや
)
された
高地
(
こうち
)
を
指
(
ゆび
)
さしました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そいつは、おかしいね。それで、そのえびどうしたの。」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、そんなこと、あり
得
(
え
)
ないことだといわぬばかりに、
問
(
と
)
いました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まだ、おまえには、そんなことわかりません。だまって、
聞
(
き
)
いていらっしゃい。」と、おかあさんは、
勇吉
(
ゆうきち
)
をしかりました。
かたい大きな手
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
一粒
(
ひとつぶ
)
のぴかぴか
光
(
ひか
)
る、
小
(
ちい
)
さな
珠
(
たま
)
を
出
(
だ
)
して、これをどうか
先生
(
せんせい
)
に
見
(
み
)
せてお
願
(
ねが
)
いもうしてくれと
頼
(
たの
)
みました。
一粒の真珠
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「うまく、二つに
切
(
き
)
れる?」と、
光
(
こう
)
一が、
疑
(
うたが
)
っている
間
(
ま
)
に、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、ひもをアルコールに
浸
(
ひた
)
して、びんの
胴
(
どう
)
へ
巻
(
ま
)
きました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だって、
僕
(
ぼく
)
は、ハーモニカの
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いたよ。」と、
次郎
(
じろう
)
はいいましたけれど、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、ほんとうにしませんでした。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
は、おかあさんと、
毎日
(
まいにち
)
ここへでて、ろうそくや、マッチや、うちわなどをならべて、あきなっていました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
学校
(
がっこう
)
では、一
年
(
ねん
)
上
(
うえ
)
の
勇吉
(
ゆうきち
)
のいうことが、なんとなく
光
(
こう
)
一にまことらしく
聞
(
き
)
こえて、
珍
(
めずら
)
しいものに
感
(
かん
)
じられました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、
男
(
おとこ
)
だものな。いまから、
強
(
つよ
)
くならなければ。」と、はげましてくれる。それは、どんなに
自分
(
じぶん
)
を、
元気
(
げんき
)
づけたかしれないと、
勇吉
(
ゆうきち
)
は
思
(
おも
)
いました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見
(
み
)
ている
友
(
とも
)
だちまでが、
目
(
め
)
をみはって、いいました。その
球
(
たま
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
る
勇吉
(
ゆうきち
)
も、
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くして、
額
(
ひたい
)
に
汗
(
あせ
)
ばんでいました。
強
(
つよ
)
い
球
(
たま
)
で、なかなか
骨
(
ほね
)
がおれるからです。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「きっと、みんながびっくりするよ。」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
はいって、こおどりしました。そして、
懐
(
ふところ
)
の
中
(
なか
)
から
自分
(
じぶん
)
のハーモニカを
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、だるまの
口
(
くち
)
に
押
(
お
)
しつけました。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
常用漢字
小4
部首:⼒
9画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“勇”で始まる語句
勇
勇気
勇敢
勇士
勇氣
勇躍
勇猛
勇悍
勇二
勇坊