“勇悍”の読み方と例文
読み方割合
ゆうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『和漢三才図会』に蝮甚だ勇悍ゆうかんなり、農夫これを見付けて殺そうにも刀杖の持ち合せない時、これに向って汝は卑怯者だ逃げ去る事はならぬぞといい置き
などと言いながら、茶碗によそって、おんなたちは露地へ廻る。これがこのうえおくれると、勇悍ゆうかんなのが一羽押寄おしよせる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平気でそこに移り住んで、奴僕しもべどもはみな門外に眠らせ、自分は一人の下役人と共に座敷のまん中に陣取っていた。下役人は勇悍ゆうかんにして弓をくする者であった。