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越中
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ゑつちう
ふりがな文庫
“
越中
(
ゑつちう
)” の例文
これは
能登
(
のと
)
、
越中
(
ゑつちう
)
、
加賀
(
かが
)
よりして、
本願寺
(
ほんぐわんじ
)
まゐりの
夥多
(
あまた
)
の
信徒
(
しんと
)
たちが、
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
殆
(
ほとん
)
ど
色絲
(
いろいと
)
を
織
(
お
)
るが
如
(
ごと
)
く、
越前
(
ゑちぜん
)
——
上街道
(
かみかいだう
)
を
往來
(
ゆきき
)
した
趣
(
おもむき
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どんな山の中でも
行
(
ゆ
)
きます、
私
(
わたし
)
の
生国
(
しやうこく
)
は
越中
(
ゑつちう
)
の
富山
(
とやま
)
で、
反魂丹売
(
はんごんたんうり
)
ですから、
荷物
(
にもつ
)
を
脊負
(
せお
)
つて、まだ
薬
(
くすり
)
の
広
(
ひろ
)
まらない山の中ばかり
売
(
う
)
つて歩くのです、さうして
又
(
また
)
翌年
(
よくねん
)
其
(
そ
)
の山の中を
売
(
う
)
つて歩くので
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
過れば木曾川に沿ふての崖道にて景色いふばかりなくよし
巴
(
ともゑ
)
御前
山吹
(
やまぶき
)
御前の墓あり巴は
越中
(
ゑつちう
)
にて終りしとも和田合戰の
後
(
のち
)
木曾へ引籠りしとも傳へて沒所さだかならず思ふに
此
(
こゝ
)
は位牌所なるべし宮の腰に八幡宮あり義仲此の
廣前
(
ひろまへ
)
にて元服せしといふ宮の腰とは
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
座頭
(
ざとう
)
申
(
まを
)
すは、
然
(
しか
)
らばしつぺい
張競
(
はりくら
)
を
仕候
(
つかまつりさふら
)
はんまゝ、
我
(
わが
)
天窓
(
あたま
)
を
御張
(
おんは
)
り
候
(
さふら
)
へと
云
(
い
)
ふ。
越中
(
ゑつちう
)
然
(
しか
)
らばうけ
候
(
さふら
)
へとて、
座頭
(
ざとう
)
の
天窓
(
あたま
)
へしたゝかにしつぺいを
張
(
は
)
る。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
越中
(
ゑつちう
)
の
藥賣
(
くすりうり
)
が
袋
(
ふくろ
)
に
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いて
行
(
ゆ
)
く、
藥
(
くすり
)
ながら、
其
(
そ
)
の
優
(
やさ
)
しい
手
(
て
)
から
飮
(
の
)
ませるやうに
計
(
はか
)
らつたのである。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
また
此
(
こ
)
の
様子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
ては、
誰
(
たれ
)
も
怪
(
あやし
)
まずには
居
(
ゐ
)
られない。——
越中
(
ゑつちう
)
馬
(
うま
)
を
控
(
ひか
)
へ、
坐頭
(
ざとう
)
の
坊
(
ばう
)
何
(
なに
)
をする、と
言
(
い
)
ふ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とて
越中
(
ゑつちう
)
が
頭
(
かしら
)
を
撫
(
な
)
でゝ
見
(
み
)
、
舌
(
した
)
赤
(
あか
)
くニヤリと
笑
(
わら
)
ひ、
人
(
ひと
)
さし
指
(
ゆび
)
に
鼻油
(
はなあぶら
)
を
引
(
ひい
)
て、しつぺい
張
(
はら
)
んと
歯噛
(
はがみ
)
をなし
立上
(
たちあが
)
りし
面貌
(
つらがまへ
)
——と
云々
(
うんぬん
)
。
恁
(
かく
)
てこそ
鬼神
(
きじん
)
と
勇士
(
ゆうし
)
が
力較
(
ちからくら
)
べも
壮大
(
そうだい
)
ならずや。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わし
)
は
一體
(
いつたい
)
京都
(
きやうと
)
の
者
(
もの
)
で、
毎度
(
まいど
)
此
(
こ
)
の
金澤
(
かなざは
)
から
越中
(
ゑつちう
)
の
方
(
はう
)
へ
出懸
(
でか
)
けるが、一
度
(
ど
)
ある
事
(
こと
)
は二
度
(
ど
)
とやら、
船
(
ふね
)
で(
一人坊主
(
ひとりばうず
)
)になつて、
乘合
(
のりあひ
)
の
衆
(
しう
)
に
嫌
(
きら
)
はれるのは
今度
(
こんど
)
がこれで二
度目
(
どめ
)
でござる。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
上京
(
じやうきやう
)
するのに、もう
一
(
ひと
)
つの
方法
(
しかた
)
は、
金澤
(
かなざは
)
から
十三里
(
じふさんり
)
、
越中
(
ゑつちう
)
伏木港
(
ふしきかう
)
まで
陸路
(
りくろ
)
、
但
(
たゞ
)
し
倶利伽羅
(
くりから
)
の
嶮
(
けん
)
を
越
(
こ
)
す——
其
(
そ
)
の
伏木港
(
ふしきかう
)
から
直江津
(
なほえつ
)
まで
汽船
(
きせん
)
があつて、すぐに
鐵道
(
てつだう
)
へ
續
(
つゞ
)
いたが、
申
(
まを
)
すまでもない、
親不知
(
おやしらず
)
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“越中”の意味
《固有名詞》
越中 (えっちゅう)
「越中国」を参照。
ベトナムと中国の略。中国では中越と表記。
(出典:Wiktionary)
“越中(
越中国
)”の解説
越中国(えっちゅうのくに)は、かつて日本の地方行政区分であった令制国の一つ。北陸道に属し、現在の富山県に属する。
(出典:Wikipedia)
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“越中”で始まる語句
越中褌
越中守
越中国
越中島
越中境
越中立山
越中守綱利
越中沢
越中者
越中屋