“力較”の読み方と例文
読み方割合
ちからくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
署長さんは、あの怪人の背後に、例の化物団ばけものだんが居ると見て、これを釣り出すために機関車隊を編成させ、力較ちからくらべをさせたのです。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
とて越中ゑつちうかしらでゝしたあかくニヤリとわらひ、ひとさしゆび鼻油はなあぶらひいて、しつぺいはらんと歯噛はがみをなし立上たちあがりし面貌つらがまへ——と云々うんぬんかくてこそ鬼神きじん勇士ゆうし力較ちからくらべも壮大そうだいならずや。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
怪人は機関車の前にかじりついたまま押しかえされてゆきます。まるで怪人と機関車の力較ちからくらべです。しかし私はそのとき、変な事を発見しました。それは怪人の足が地上についていないということです。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)