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血走
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ちばし
ふりがな文庫
“
血走
(
ちばし
)” の例文
五十人
(
ごじふにん
)
、
八十人
(
はちじふにん
)
、
百何人
(
ひやくなんにん
)
、ひとかたまりの
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
の
顏
(
かほ
)
は、
目
(
め
)
が
据
(
すわ
)
り、
色
(
いろ
)
は
血走
(
ちばし
)
り、
脣
(
くちびる
)
は
青
(
あを
)
く
成
(
な
)
つて、
前向
(
まへむ
)
き、
横向
(
よこむ
)
き、うしろ
向
(
むき
)
。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なし忽まち
眼
(
まなこ
)
も
血走
(
ちばし
)
りつゝ髮も
逆立
(
さかたつ
)
形容
(
ありさま
)
にて斯る證人有上は此趣きを
直樣
(
すぐさま
)
に御奉行樣へ
駈込
(
かけこん
)
で彼の長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いつも血色の悪い、
蒼白
(
あをじろ
)
い顔が、
大酒
(
たいしゆ
)
をしたやうに
暗赤色
(
あんせきしよく
)
になつて、持前の
二皮目
(
ふたかはめ
)
が
血走
(
ちばし
)
つてゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
私、見たことがありません! 變色した顏——恐ろしい顏でした。ぎよろ/\するあの
血走
(
ちばし
)
つた眼と、あの恐ろしい黒ずんだ
腫
(
ふく
)
れ上つた顏を忘れることが出來たなら!
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして、ふたたび、
明
(
あか
)
るくなったときに、
彼
(
かれ
)
の
目
(
め
)
は、
血走
(
ちばし
)
って、
興奮
(
こうふん
)
しきっていました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
血走
(
ちばし
)
った
眼
(
まなこ
)
に
洗
(
あら
)
い
髪
(
かみ
)
をふり
乱
(
みだ
)
して
居
(
い
)
る
様子
(
ようす
)
は、
何
(
ど
)
う
見
(
み
)
ても
只事
(
ただごと
)
とは
思
(
おも
)
われないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
絶望に
血走
(
ちばし
)
った目をみんなのうえに走らせて
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
血走
(
ちばし
)
った
涙
(
なみだ
)
をたたえて空をあおいだ……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其処
(
そこ
)
へ
婿君
(
むこぎみ
)
が、
紋着
(
もんつき
)
、
袴
(
はかま
)
ながら、
憔悴
(
せうすゐ
)
した
其
(
そ
)
の
寝不足
(
ねぶそく
)
の
目
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
り、ばう/\
髪
(
がみ
)
で
窶
(
やつ
)
れたのが、
弔扎
(
てうれい
)
をうけに
見
(
み
)
えたのである。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雲
(
くも
)
が
動
(
うご
)
いて、
薄日
(
うすび
)
が
射
(
さ
)
して、
反
(
そ
)
らした
胸
(
むね
)
と、
仰
(
あふ
)
いだ
其
(
そ
)
の
額
(
ひたひ
)
を
微
(
かす
)
かに
照
(
て
)
らすと、ほつと
酔
(
よ
)
つたやうな
色
(
いろ
)
をしたが、
唇
(
くちびる
)
は
白
(
しろ
)
く、
目
(
め
)
は
血走
(
ちばし
)
るのである。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
色
(
いろ
)
が
真蒼
(
まつさを
)
で、
目
(
め
)
も
血走
(
ちばし
)
り、
伸
(
の
)
びた
髪
(
かみ
)
が
額
(
ひたひ
)
に
被
(
かゝ
)
つて、
冠物
(
かぶりもの
)
なしに、
埃塗
(
ほこりまみ
)
れの
薄汚
(
うすよご
)
れた、
処々
(
ところ/″\
)
釦
(
ボタン
)
の
断
(
ちぎ
)
れた
背広
(
せびろ
)
を
被
(
き
)
て、
靴
(
くつ
)
足袋
(
たび
)
もない
素跣足
(
すはだし
)
で、
歩行
(
ある
)
くのに
蹌踉々々
(
よろ/\
)
する。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
消
(
き
)
えてしまいさうになつてる
処
(
ところ
)
を、
人
(
ひと
)
に
高見
(
たかみ
)
で
見物
(
けんぶつ
)
されて、おもしろがられて、
笑
(
わら
)
はれて、
慰
(
なぐさみ
)
にされて、
嬉
(
うれ
)
しがられて、
眼
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
つて、
髪
(
かみ
)
が
動
(
うご
)
いて、
唇
(
くちびる
)
が
破
(
やぶ
)
れた
処
(
ところ
)
で、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
首
(
くび
)
を
引向
(
ひきむ
)
け
胸
(
むね
)
に
抱
(
いだ
)
いて、
血走
(
ちばし
)
つた
目
(
め
)
で
屹
(
きつ
)
と
其
(
そ
)
の
顔
(
かほ
)
を。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
目
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
つて
居
(
ゐ
)
るんですから。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
勿論
(
もちろん
)
目
(
め
)
も
血走
(
ちばし
)
つて
居
(
ゐ
)
ますから、」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血糊
血相