“芥溜:ごみため” の例文
“芥溜:ごみため”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花4
樋口一葉3
徳冨蘆花1
ヴィクトル・ユゴー1
森鴎外1
“芥溜:ごみため”を含む作品のジャンル比率
言語 > 日本語 > 音声 音韻 文字9.1%
文学 > フランス文学 > 小説 物語3.8%
技術・工学 > 家政学・生活科学 > 食品 料理0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
当然残肴が出たわけだが、今朝ひょいと芥溜ごみためをのぞくと、堀川牛蒡ほりかわごぼうその他がそっくりそのまま捨ててある。
残肴の処理 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「乞食よりも意気地がなくて、ぬすよりもふて芥溜ごみため牢人と思っているが、それがどうした」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
打ちった過去は、夢のちりをむくむくとき分けて、古ぼけた頭を歴史の芥溜ごみためから出す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もうこの上に詮議の仕様もないので、八太郎はその西瓜を細かく切り刻んで、裏手の芥溜ごみために捨てさせた。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのはずで、愛の奴だって、まさか焼跡の芥溜ごみためからいて出た蚰蜒げじげじじゃありません。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
両側に立てたる棟割むねわり長屋、突当りの芥溜ごみためわきに尺二けんあががまち朽ちて、雨戸はいつも不用心のたてつけ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「皆さん、商売の方も不景気ですよ。芥溜ごみためだってお話になりません。物を捨てる人なんかもうひとりもいません。何でも食べてしまうんですね。」
兩側りようがはてたる棟割長屋むねわりながや突當つきあたりの芥溜ごみためわきに九しやくけんあががまちちて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「革命家を悪口しちゃいけねえぜ、芥溜ごみため婆さん、このピストルもお前のためのものだ。前の負いかごにもっと食えるようなものを入れてやるためだ。」
キミ子の肉体すらもすでに他所々々よそよそしかつたが、太平は芥溜ごみためをあさる犬のやうに掻きわけて美食をあさり、他所々々しさも鬼の目も顧慮しなかつた。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
南と北から家屋が建てこめているため、常に日光に遮られている薄暗い道路の行当りに、芥溜ごみためが見える、そこにミノルカではないが大きな黒い一羽の鶏が餌をあさっている。
あめんちあ (新字新仮名) / 富ノ沢麟太郎(著)
之れに據ると多數人民と云ふものは芥溜ごみための肥料のやうなものである、其中に少數の役に立つものが、丁度美麗な草木が出て來て花が咲くやうに、出て來ると云ふ樣な想像を有つて居る。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
と、あたまだけぜんすみへはさみすと、味噌みそかすに青膨あをぶくれで、ぶよ/\とかさなつて、芥溜ごみため首塚くびづかるやう、てられぬ。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この屋根の上にあしが生えて、台所の煙出けむだしが、水面へあらわれると、芥溜ごみためのごみがよどんで、泡立つ中へ、この黒髪がさかさに、たぶさからからまっていようも知れぬ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青大将の死骸しがい芥溜ごみために捨てた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
芥溜ごみための中へ打捨るわけにはゆかない。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
芥溜ごみためを探したか、皿からさらったか、笹ッ葉一束、棒切のさきへ独楽なわで引括ひっくくった間に合せの小道具を、さあ来い、と云う身で構えて、駆寄ると、若い妓の島田の上へ突着けた、ばさばさばッさり。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「へッ。芥溜ごみため野郎。」
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
御飯をたべなければ、おなかがすきますし、お腹がすいたからって、芥溜ごみためをあさるようなことはしちゃあいけません。わたしたちの仲、濁ってるとお思いになりますか。いいえ、濁ってなんかいません。きれいに澄んでいますよ。
ゆりならずや幸助をいかにせしぞ、わが眠りし間に幸助いずれにか逃げせたり、来たれ来たれ来たれともに捜せよ、見よ幸助は芥溜ごみためのなかより大根の切片きれ掘りだすぞと大声あげて泣けば、うしろより我子よというは母なり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
同じ新開の町はづれに八百屋と髮結床が庇合ひあはいのやうな細露路、雨が降る日は傘もさゝれぬ窮屈さに、足もととては處々に溝板の落し穴あやふげなるを中にして、兩側に立てたる棟割長屋、突當りの芥溜ごみためわきに九尺二間の上りかまち朽ちて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その物腰と風采は、人形町の頃よりも、三ツ四ツ年紀としもたけ、ろうたさも、なおまさりながら、やや人にれ、世に馴れて、その芥溜ごみためといえりし間、浮世のなみに浮沈みの、さすらいの消息の、ほぼ伝えらるるものがあったのである。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)