“切片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きれ66.7%
シュニット33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが眠りし間に幸助いずれにか逃げせたり、来たれ来たれ来たれともに捜せよ、見よ幸助は芥溜ごみためのなかより大根の切片きれ掘りだすぞと大声あげて泣けば、うしろより我子よというは母なり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「この左股、……なんか、ブリキ缶の切片きれのようなもんがありまして……」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
〇、八ミクロの切片シュニットを切り出すやうにミクロトームを調節したり、プレパラート、グラスをアルコールに浸したりしてゐる中に、暫らく打捨てゝあつた習慣が全く元にもどつて
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
「解剖に使ふんぢやない、是れはプレパラートの切片シュニットを切る刃物です。慣れつてものは不思議でいでると音で齒の附具合が分りますよ。生物學者は物質的メヒャニッシュな仕事が多いので困る」
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)