神經質しんけいしつ)” の例文
新字:神経質
ぼくおもふに、いつたい僕等ぼくら日本人にほんじん麻雀マージヤンあそかた神經質しんけいしつぎる。あるひ末梢的まつせうてきぎる。勿論もちろんあらそひ、とらへ、相手あひてねら勝負事しようぶごとだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
單純たんじゆんなレウマチスせい頭痛づつうではあつたが、りよ平生へいぜいからすこ神經質しんけいしつであつたので、かりつけ醫者いしやくすりんでもなか/\なほらない。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
かれくも神經質しんけいしつで、其議論そのぎろん過激くわげきであつたが、まち人々ひと/″\れにもかゝはらずかれあいして、ワアニア、と愛嬌あいけうもつんでゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ガラツ八や留吉の世帶と違つて、金持にはまた金持らしい、神經質しんけいしつな用心のあることを、二人もよく心得て居るのでした。
この青年せいねんは、いたつてしやう神經質しんけいしつで、うとおもふと何所どこまですゝんでところが、書生しよせい時代じだい宗助そうすけによくてゐるかはりに、不圖ふとかはると、昨日きのふことまるわすれたやうかへつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
奧樣おくさまはおせいをりふしふさしようにもおあそばすし眞實しんじつわるときくらところいてらつしやるがお持前もちまへふたらば、んなにか貴孃あなた吃驚びつくりいたしまして、んでもこと、それは大層たいそう神經質しんけいしつ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
同じ麻雀マアジヤンでもそれぞれの國民性こくみんせいしたがつてあそかたなりたのしみかたなりが自然しぜんちがつてくるのはあたまへはなしで、卓子たくしうへきれいて牌音ぱいおんやはらげるといふやうな工夫くふう如何いかにも神經質しんけいしつ日本人にほんじんらしさだが
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)