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ほつさ
ふりがな文庫
“
發作
(
ほつさ
)” の例文
新字:
発作
御米
(
およね
)
は
猶
(
なほ
)
と
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
途方
(
とはう
)
に
暮
(
く
)
れて、
發作
(
ほつさ
)
の
治
(
をさ
)
まるのを
穩
(
おだ
)
やかに
待
(
ま
)
つてゐた。さうして、
緩
(
ゆつ
)
くり
御米
(
およね
)
の
説明
(
せつめい
)
を
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
厭
(
いや
)
よ、厭よ、ヘレン!」私は胸が一杯になり、何も云へなくなつた。私が泣くまいと懸命になつてゐる間に、ヘレンには
咳
(
せき
)
の
發作
(
ほつさ
)
が起つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
恁
(
か
)
うして
人々
(
ひと/″\
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
死
(
し
)
の
運命
(
うんめい
)
に
逼
(
せま
)
られて
行
(
ゆ
)
くお
品
(
しな
)
の
病體
(
びやうたい
)
を
壓迫
(
あつぱく
)
した。お
品
(
しな
)
の
發作
(
ほつさ
)
が
止
(
や
)
んだ
時
(
とき
)
は
微
(
かす
)
かな
其
(
そ
)
の
呼吸
(
こきふ
)
も
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
人の心中には舌頭に
上
(
のぼ
)
すべからざる
發作
(
ほつさ
)
あり、爭鬪あり。是れ吾人の清廉なる守護神の膝を惡魔の前に屈する時なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その夜、俵屋の主人孫右衞門は、二度も三度もくり返して起る
發作
(
ほつさ
)
に惱まされて、手代の金之助を呼びました。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
それは毎年夏の末から秋へかけて私を子供時分から苦しみ
惱
(
なや
)
ませてゐた持病
喘息
(
ぜんそく
)
の
發作
(
ほつさ
)
であつた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
骨
(
ほね
)
から肉を噛み取らうとしさうな
發作
(
ほつさ
)
を起したときには、それを取り抑へたり、すぐ傍にゐて手を藉させるだらうからね——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
電車
(
でんしや
)
の
中
(
なか
)
では、
御米
(
およね
)
の
眼
(
め
)
が
何時頃
(
いつごろ
)
覺
(
さ
)
めたらう、
覺
(
さ
)
めた
後
(
あと
)
は
心持
(
こゝろもち
)
が
大分
(
だいぶ
)
好
(
よ
)
くなつたろう、
發作
(
ほつさ
)
ももう
起
(
おこ
)
る
氣遣
(
きづかひ
)
なからうと、
凡
(
すべ
)
て
惡
(
わる
)
くない
想像
(
さうざう
)
ばかり
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
幸ひ孫右衞門の
發作
(
ほつさ
)
も止んでスヤスヤと眠るのを、お春は辛抱強く眺めてゐたのです。その代り三萬兩の身代は、間違ひもなく、お春の手に握つたも同樣です。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
品
(
しな
)
は
其
(
そ
)
の
夕刻
(
ゆふこく
)
から
俄
(
には
)
かに
痙攣
(
けいれん
)
が
起
(
おこ
)
つた。
身體
(
からだ
)
がびり/\と
撼
(
ゆる
)
ぎながら
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
引
(
ひ
)
き
緊
(
し
)
められるやうに
後
(
うしろ
)
へ
反
(
そ
)
つた。
痙攣
(
けいれん
)
は
時々
(
ときどき
)
發作
(
ほつさ
)
した。
其
(
その
)
度
(
たび
)
毎
(
ごと
)
に
病人
(
びやうにん
)
は
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
られない
程
(
ほど
)
苦惱
(
くなう
)
する。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
けれども、或る夜は
發作
(
ほつさ
)
に
喘
(
あへ
)
ぎ迫る胸を
抑
(
おさ
)
へながら、私は
口惜
(
くや
)
しさに涙ぐんだ。
或
(
あ
)
る日は書きつかへて机のまはりに
空
(
むな
)
しくたまつた原稿紙の
屑
(
くづ
)
を見詰めながら、深い疲れに
呆然
(
ばうぜん
)
となつてゐた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
御米
(
およね
)
の
發作
(
ほつさ
)
は
漸
(
やうや
)
く
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
いた。
今
(
いま
)
では
平日
(
いつも
)
の
如
(
ごと
)
く
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ても、
家
(
うち
)
の
事
(
こと
)
がそれ
程
(
ほど
)
氣
(
き
)
に
掛
(
か
)
ゝらない
位
(
ぐらゐ
)
になつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ、いゝ氣持ちだこと!——
先程
(
さつき
)
の
咳
(
せき
)
の
發作
(
ほつさ
)
で少し疲れたわ。何だか眠れさうよ、でも行つてしまつては厭よ、ジエィン。私、あなたに側にゐてもらひたいの。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
夜
(
よ
)
になつて
痙攣
(
けいれん
)
は
間斷
(
かんだん
)
なく
發作
(
ほつさ
)
した。
熱度
(
ねつど
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
昂進
(
かうしん
)
した。
液體
(
えきたい
)
の一
滴
(
てき
)
をも
攝取
(
せつしゆ
)
することが
出來
(
でき
)
ないにも
拘
(
かゝは
)
らず、
亂
(
みだ
)
れた
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
毎
(
ごと
)
に
傳
(
つた
)
ひて
落
(
おち
)
るかと
思
(
おも
)
ふやうに
汗
(
あせ
)
が
玉
(
たま
)
をなして
垂
(
た
)
れた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この三年ばかりは持病の
癪
(
しやく
)
の
發作
(
ほつさ
)
がひどく、その上強度のヒステリーで、蒼白く痩せ細つた顏も、針金のやうな手足にも、最早何んの魅力もなく、家の中の實權は、若くて綺麗で才氣走つて
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その激しいヒステリーの
發作
(
ほつさ
)
のことは、平次も聽かないではありませんが、手踊りの師匠のお組と掴み合ひの喧嘩をした後の凄まじい發作は、恐らく因業で聞えた母親さへも、三
舍
(
しや
)
を避ける外は
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し
發作
(
ほつさ
)
が收まると、孫右衞門は四方を見廻すのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
發
部首:⽨
12画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“發作”で始まる語句
發作的