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かりうど
ふりがな文庫
“
猟人
(
かりうど
)” の例文
旧字:
獵人
大蛇
(
だいじや
)
などが出て来て頭の
禿
(
は
)
げた
猟人
(
かりうど
)
を
呑
(
の
)
むところをやると、児童らは大ごゑをあげて、アア! などといふのでひどく愉快である。
イーサル川
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
と、その泉のぢきそばに、
或
(
ある
)
若い
猟人
(
かりうど
)
が寝てゐました。三人はそれとは気がつかないでにこ/\よろこんで水を浴びてゐました。
星の女
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
猟人
(
かりうど
)
は
鸚鵡
(
あうむ
)
がゐないので「おまへはどこへいつた」と
言
(
い
)
ひますと、
鸚鵡
(
あうむ
)
は
子供
(
こども
)
のポツケツトの
中
(
なか
)
で「わたしはこ〻にゐる」と
答
(
こた
)
へました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「木曽あたりの
猟人
(
かりうど
)
には、夜でも眼の見える
猫眼梟眼
(
ねこめふくろめ
)
というのがあるそうだ。たぶん、そんな手あいでも殺ったかも知れんな」
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
たまには
木樵
(
きこり
)
や
猟人
(
かりうど
)
がその光る石の所在を知っておってもよかりそうに思われるが、それが必ず炭焼であるには理由がある。
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
▼ もっと見る
『今昔物語』に鹿の命に代わろうとした
聖
(
ひじり
)
が、
猟人
(
かりうど
)
と
松明
(
たいまつ
)
の光で見合わせたという類の遭遇で、ほとんど凡人の
発心
(
ほっしん
)
を催すような目であった。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「チエツ! そんなら君はたつた一発で雀が落せるかい? 鳥が打てない
猟人
(
かりうど
)
は、殿様から直ぐ免職されちまふぜ。」
周一と空気銃とハーモニカ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
村の百姓のうちから選抜されたZ伯爵家の
猟人
(
かりうど
)
らが、最近にとなりの領地で殺人や窃盗をもって告訴されたジプシーの一団を捕縛して、男たちは鎖につなぎ
世界怪談名作集:10 廃宅
(新字新仮名)
/
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン
(著)
と唄いながら、一人が狐になり、二人が
猟人
(
かりうど
)
になって輪を作った
紐
(
ひも
)
の両端を持って遊ぶ狐釣りの遊戯である。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「親は代々
猟人
(
かりうど
)
なら、鳥娘か
轤轤首
(
ろくろくび
)
だが、鬼の重三郎の娘だけに、こいつは島田に結った赤鬼ですよ」
銭形平次捕物控:130 仏敵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし、それも一人ではありません。寺に
逗留
(
とうりゅう
)
しているうちに遊びに来た
猟人
(
かりうど
)
の案内で、三日分ほどの食糧を携帯したままで、山を分けて入り込んでしまったのです。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
三国ヶ嶽のふもとに、
木樵
(
きこり
)
や
猟人
(
かりうど
)
のみ知る無蓋自然の
温泉
(
いでゆ
)
で、里の人は呼んで猿の湯という。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さういふなかには、肝腎の猟そのものよりも、甲斐々々しい猟服を着込むで霧の深い
野路
(
のみち
)
を口笛を吹きながら急ぐ、
猟人
(
かりうど
)
らしい気持が好きで/\溜らぬ人達が少くなささうだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ルピック氏は、年功を
経
(
へ
)
た
猟人
(
かりうど
)
だが、さすがに、胸を悪くして、どっかへ出て行く。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
リゼットが始めて彼に
捉
(
とら
)
えられてサン・ラザールの
館
(
シャトウ
)
——
即
(
すなわ
)
ち
牢屋
(
ろうや
)
へ送り込まれるときには
生鳥
(
いけどり
)
の
鶉
(
うずら
)
のように大事にされた。真に
猟
(
りょう
)
を愛する
猟人
(
かりうど
)
は
獲
(
え
)
ものを
残酷
(
ざんこく
)
に扱うものではない。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
また「
尾花帽子
(
おばなぼうし
)
」といって
猟人
(
かりうど
)
などが
被
(
かぶ
)
る帽子があります。尾花で作り色糸でかがり、山鳥の羽などをあしらって、それは美しく作ります。こんなものが今時あるのかと思うほどであります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
猟人
(
かりうど
)
のピレオ出て来る寒き影はたや向ひの尾に立つらむか
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
空想の
猟人
(
かりうど
)
はやはらかいカンガルウの
編靴
(
あみぐつ
)
に。
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
猟人
(
かりうど
)
もあれでは
草臥
(
くたび
)
れてしまうだろう。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
みな
猟人
(
かりうど
)
も盗人もゐなかつた
優しき歌 Ⅰ・Ⅱ
(新字旧仮名)
/
立原道造
(著)
するとある
時
(
とき
)
、ライオンが
猟人
(
かりうど
)
に
捕
(
つかま
)
つて
縛
(
しば
)
られたとこへ
例
(
れい
)
の
鼠
(
ねづみ
)
が
来
(
き
)
て「おぢさん、
待
(
ま
)
つといで」と
言
(
い
)
つて
縛
(
しば
)
つた
縄
(
なわ
)
を
噛切
(
かみき
)
つてやりました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
或
(
ある
)
日
猟人
(
かりうど
)
の生れた遠い町からはる/″\
使
(
つかひ
)
が来ました。猟人のお父さまが病気で死にかゝつてゐるといふ知らせです。猟人はびつくりして
星の女
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
猪
(
いのしし
)
を撃つ
猟人
(
かりうど
)
のよく知っている言葉に、ヌタともノタともいうのはまた同じ語だったかと思うが、これだけは九州ではニタと言って区別している。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
たまには
木樵
(
きこり
)
や
猟人
(
かりうど
)
があっても、或いは時に山越えの途に迷った商人が偶然発見した場合があってもよさそうに思われるが、それが必ず炭焼であるから面白い。
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
影像
(
すがた
)
の
猟人
(
かりうど
)
Le Chasseur d'images
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
細
(
ほそ
)
い
足
(
あし
)
のおかげで
走
(
はし
)
るわ、
走
(
はし
)
るわ、よつぽど
遠
(
とほ
)
くまで
迯
(
に
)
げのびたが、
藪
(
やぶ
)
のかげでその
美
(
うつ
)
くしい
角
(
つの
)
めが
笹
(
さヽ
)
に
引掛
(
ひつか
)
かつてとう/\
猟人
(
かりうど
)
につかまつたとさ。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
村の
猟人
(
かりうど
)
の某という者が、
五葉山
(
ごようざん
)
の中腹の大きな岩の陰において、この女に
行逢
(
ゆきあ
)
って互いに
喫驚
(
びっくり
)
したという話である。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
男の子がかう言ひますと、
猟人
(
かりうど
)
は、よろこんでだき上げて
星の女
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
少年(
猟人
(
かりうど
)
の注意を自分の方へ向けるようにあせりながら)「おじさん兎の毛は白いんでしょう」
春
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
白鹿
(
はくろく
)
は
神
(
かみ
)
なりという
言
(
い
)
い
伝
(
つた
)
えあれば、もし
傷
(
きず
)
つけて殺すこと
能
(
あた
)
わずば、必ず
祟
(
たたり
)
あるべしと
思案
(
しあん
)
せしが、
名誉
(
めいよ
)
の
猟人
(
かりうど
)
なれば
世間
(
せけん
)
の
嘲
(
あざけ
)
りをいとい、思い切りてこれを
撃
(
う
)
つに
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
もっとも深山の奥に僅少の平和を楽む者が、いや
猟人
(
かりうど
)
だの
岩魚釣
(
いわなつ
)
りだの、材木屋だの鉱山師だの、また用もない山登りだのと、毎々きて邪魔をすることは
鬱陶
(
うっとう
)
しいには相違ない。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
扮装
(
ふんそう
)
は、少年少女は
平常着
(
ふだんぎ
)
のままでも
好
(
よ
)
い、その
他
(
ほか
)
は子供の空想の産物で好いが、先生は威厳を損じない程度にのどかな人物であること、
猟人
(
かりうど
)
はずんぐりしていて意気なあわてもの
春
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
多分はこの書が成長をした足利時代中期に、まだ若干の物知りの間に、記憶せられていた口碑かと思う。しかも
猟人
(
かりうど
)
の神を援助した話は、ここではこれと結びついていた
痕跡
(
こんせき
)
がない。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
少女は
猟人
(
かりうど
)
の方を見て笑っている。兎も出て来て見ている。
春
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
前後三たびまでかかる不思議に
遭
(
あ
)
い、そのたびごとに鉄砲を
止
(
や
)
めんと心に誓い、
氏神
(
うじがみ
)
に
願掛
(
がんが
)
けなどすれど、やがて再び思い返して、年取るまで
猟人
(
かりうど
)
の業を
棄
(
す
)
つること
能
(
あた
)
わずとよく人に語りたり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
猟
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“猟人”で始まる語句
猟人広場
猟人服
猟人日記
猟人体
猟人伝書