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むすめ
ふりがな文庫
“
少女
(
むすめ
)” の例文
少女
(
むすめ
)
はぬけろじを出るや、そっと左右を見た。月は中天に
懸
(
かゝっ
)
ていて、南から北へと通った此町を隈なく照らして、
森
(
しん
)
としている。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
耳が動くといふと猫のやうだと、若い
少女
(
むすめ
)
は笑つてしまふかもしれなが、鬢でかくして來たくせがついて、とかく女の耳は
愚圖
(
のろま
)
つたらしい。
夏の女
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そうして
置
(
お
)
いて、
何
(
なん
)
の
容赦
(
ようしゃ
)
もなく、この
憐
(
あわ
)
れな
少女
(
むすめ
)
を、
砂漠
(
さばく
)
の
真中
(
まんなか
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
って、
悲
(
かなし
)
みと
嘆
(
なげ
)
きの
底
(
そこ
)
へ
沈
(
しず
)
めてしまいました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
村第一の立派な
青年
(
わかもの
)
と、村第一の美しい
少女
(
むすめ
)
ですから、皆は最早自分達が取りに行くよりもずっと勢い付いて、直ぐに支度に取りかかりました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
巡「大方妾のおりゅうとお駒と申す
少女
(
むすめ
)
を辱かしめたる上に
斬殺
(
きりころ
)
し、死骸は河の中へ
投
(
ほう
)
り込んで、舟で逃げたものだろう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
文答師は
難波津
(
なにわづ
)
に着いてこの由を官を経て奏上した。皇后が
仰
(
おお
)
せられるに、
妾
(
わたくし
)
は大臣の
少女
(
むすめ
)
、皇帝の后宮である。どうして異国大王の賢使などに逢えよう。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
青田
(
あをた
)
の
畦畔
(
くろ
)
には
處々
(
しよ/\
)
に
萱草
(
くわんさう
)
が
開
(
ひら
)
いて、
田
(
た
)
の
草
(
くさ
)
を
掻
(
か
)
くとては
村落
(
むら
)
の
少女
(
むすめ
)
が
赤
(
あか
)
い
帶
(
おび
)
を
暑
(
あつ
)
い
日
(
ひ
)
に
燃
(
も
)
やさない
日
(
ひ
)
でも、
萎
(
しぼ
)
んでは
開
(
ひら
)
いて
朱杯
(
しゆはい
)
の
如
(
ごと
)
く
點々
(
てん/\
)
と
耕地
(
かうち
)
を
彩
(
いろど
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
寝転ろんで鏡を見ていると、歪んだ顔が
少女
(
むすめ
)
のように見えて、体中が妙に
熱
(
ねつ
)
っぽくなって来る。
放浪記(初出)
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
路に
梭
(
をさ
)
の
音
(
おと
)
の高く聞ゆる家ありければ
眼
(
まなこ
)
を転じて見るに、花の如き
少女
(
むすめ
)
ありて
杼
(
ひ
)
を用ゆること甚だ
忙
(
せ
)
はし、わが蓬莱曲の露姫が事を思ひ出でゝなつかしければ、能く其
面
(
おもて
)
を見んとするに
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
唯円 (いかる)あなたは一人の
少女
(
むすめ
)
の心をあまり見くびっていらっしゃいます。また僧だから尊い、遊女だから卑しいというような考え方は概念的ではありませんか。僧の心にでも汚れはあります。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
「少し
談
(
はなし
)
が
突然
(
だしぬけ
)
ですがね、まず僕の不思議の願というのを話すにはこの辺から初めましょう。その
少女
(
むすめ
)
はなかなかの美人でした」
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ラプンツェルは、
世界
(
せかい
)
に
二人
(
ふたり
)
と
無
(
な
)
いくらいの
美
(
うつく
)
しい
少女
(
むすめ
)
になりました。
少女
(
むすめ
)
が十二
歳
(
さい
)
になると、
魔女
(
まじょ
)
は
或
(
あ
)
る
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
にある
塔
(
とう
)
の
中
(
なか
)
へ、
少女
(
むすめ
)
を
閉籠
(
とじこ
)
めてしまった。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
幸「今年十六才になりますお駒と云う
少女
(
むすめ
)
が見えません、尤も同人の寝衣、扱き
等
(
とう
)
が倉前に落ちて居りますから、賊が倉の中に隠れて居りまするかも知れません」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今までこの湖のふちをぐるりと
布告
(
ふれ
)
てまわったが、まだ二人のような勇ましい
青年
(
わかもの
)
と
少女
(
むすめ
)
は一人も居なかったと
賞
(
ほ
)
め
千切
(
ちぎ
)
りましたが、とにかくそれでは今から直ぐに支度をして
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
あれは松井の子だったのではないかしら、あんまりよく似ているというようなことを、今度その
少女
(
むすめ
)
も葬式に来たときに内部の人は言った。しかしその少女のことは遺書にはなかった。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
十四五の
少女
(
むすめ
)
同志のはなし。
放浪記(初出)
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「御壕の処まで送りましょうよ、」とお秀は
関
(
かま
)
わず
同伴
(
いっしょ
)
に来る。二人の
少女
(
むすめ
)
の影は、薄暗いぬけろじの中に消えた。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それから
王子
(
おうじ
)
が
妻
(
つま
)
になってくれないかと
言
(
い
)
い
出
(
だ
)
すと、
少女
(
むすめ
)
は
王子
(
おうじ
)
の
若
(
わか
)
くって、
美
(
うつく
)
しいのを
見
(
み
)
て、
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
で
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
僕はまだまだ
大
(
おおい
)
なる願、深い願、熱心なる願を
以
(
もっ
)
ています。この願さえ
叶
(
かな
)
えば
少女
(
むすめ
)
は復活しないでも
宜
(
よろ
)
しい。復活して僕の面前で僕を売っても
宜
(
よろ
)
しい。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
すると或日
少女
(
むすめ
)
の母から電報が来ました、驚いて取る物も取あえず帰京してみると、
少女
(
むすめ
)
は
最早
(
もう
)
死んでいました
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
可
(
い
)
けないと言うに!」と自分は
少女
(
むすめ
)
を突飛ばすと、
少女
(
むすめ
)
は仰向けに倒れかかったので、自分は思わずアッと叫けんでこれを
支
(
ささ
)
えようとした時、
覚
(
さむ
)
れば夢であって
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
夏の初、月色
街
(
ちまた
)
に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな
吾妻下駄
(
あずまげた
)
の音高く、
芝琴平社
(
しばこんぴらしゃ
)
の後のお濠ばたを十八ばかりの
少女
(
むすめ
)
、
赤坂
(
あかさか
)
の方から物案じそうに首をうなだれて来る。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“少女”の解説
少女(しょうじょ)は、7歳から18歳前後の「女の子」「女子」。「幼女」はおおむね満1歳から小学校3年生(満8歳~9歳くらい)までを、「女性」「婦人」はおおむね満20歳以上を指す。
(出典:Wikipedia)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“少女”で始まる語句
少女子
少女心
少女等
少女姿
少女時代
少女笠
少女連
少女小説
少女雑誌
少女魅力