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奢
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おごり
ふりがな文庫
“
奢
(
おごり
)” の例文
厭
(
いと
)
はず
出歩行
(
であるく
)
のみか
娘
(
むすめ
)
お
熊
(
くま
)
にも
衣類
(
いるゐ
)
の流行物
櫛笄
(
くしかうがひ
)
贅澤
(
ぜいたく
)
づくめに
着餝
(
きかざ
)
らせ
上野
(
うへの
)
淺草
(
あさくさ
)
隅田
(
すみだ
)
の
花
(
はな
)
兩國川
(
りやうこくがは
)
の
夕涼
(
ゆふすゞ
)
み或は
芝居
(
しばゐ
)
の
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
と上なき
奢
(
おごり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それも紙卷は嫌で、高い葉卷は
奢
(
おごり
)
だといふので、百本二十圓の Victoria に極めてゐるのである。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
いにしへチベリウス帝が
奢
(
おごり
)
をきはめ情を
縱
(
ほしいまゝ
)
にし、灣頭より眸を放ちて
拿破里
(
ナポリ
)
の岸を望みきといふはこゝなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
東北は山又山を重ねて、
琅玕
(
ろうかん
)
の
玉簾
(
ぎよくれん
)
深く夏日の
畏
(
おそ
)
るべきを
遮
(
さへぎ
)
りたれば、四面
遊目
(
ゆうもく
)
に足りて
丘壑
(
きゆうかく
)
の富を
擅
(
ほしいまま
)
にし、林泉の
奢
(
おごり
)
を
窮
(
きは
)
め、又有るまじき清福自在の別境なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其の頃「此の露で伽羅墨練らん
白
(
はく
)
牡丹」と云う句が有り「吉原の
奢
(
おごり
)
始めは笠に下駄」という川柳が有りますが、仙台侯は伽羅の
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いて吉原へおはこびになり
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
養子政略、入り婿政略で、学校を出たあとは野となれ山となれ式の生活や、納豆屋の元締をして
奢
(
おごり
)
を極めている大学生なぞ、調べるとなかなか面白いがここには略す。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
夫
(
そ
)
れから少し都合の
宜
(
よ
)
い時には一朱か二朱
以
(
もっ
)
て
一寸
(
ちょい
)
と料理茶屋に行く、是れは最上の
奢
(
おごり
)
で容易に出来兼ねるから、
先
(
ま
)
ず
度々
(
たびたび
)
行
(
ゆ
)
くのは
鶏肉屋
(
とりや
)
、夫れよりモット便利なのは牛肉屋だ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
奢
(
おごり
)
を極めた食事で、随分時間が長く掛かつた。己達の食卓に就いたのは、周囲の壁に鏡を
為込
(
しこ
)
んだ円形の大広間であつた。給仕は黒ん坊で、黙つて音もさせずに出たり這入つたりする。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
春
(
はる
)
うら/\
蝶
(
てふ
)
と
共
(
とも
)
に
遊
(
あそ
)
ぶや
花
(
はな
)
の
芳野山
(
よしのやま
)
に
玉
(
たま
)
の
巵
(
さかづき
)
を
飛
(
と
)
ばし、
秋
(
あき
)
は
月
(
つき
)
てら/\と
漂
(
たゞよ
)
へる
潮
(
うしほ
)
を
観
(
み
)
て
絵島
(
ゑのしま
)
の
松
(
まつ
)
に
猿
(
さる
)
なきを
怨
(
うら
)
み、
厳冬
(
げんとう
)
には
炬燵
(
こたつ
)
を
奢
(
おごり
)
の
高櫓
(
たかやぐら
)
と
閉籠
(
とぢこも
)
り、
盛夏
(
せいか
)
には
蚊帳
(
かや
)
を
栄耀
(
えいえう
)
の
陣小屋
(
ぢんごや
)
として
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
簡単に『家臣等の掟正しからず、下を苦しめ、その身の
奢
(
おごり
)
を極むること上聞に達し』とあるだけで、詳しいことは
何
(
な
)
んにもわかりませんが、ともかく、寛文八年には所領を没収されております。
奇談クラブ〔戦後版〕:12 乞食志願
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
身を蔽へあたはるままの
衣
(
ころも
)
きて我にふさはぬ
奢
(
おごり
)
このむな
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
積み上げて、ついに見られぬ
奢
(
おごり
)
の優れた
見物
(
みもの
)
を
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
密
(
ひそ
)
かに
分取
(
わけとり
)
にして毎日物見遊山に出かけしは是則ち三日極樂とも謂つべし
尤
(
もつと
)
も安田は
強慾
(
がうよく
)
の
曲者
(
くせもの
)
ゆゑ此金子を一向に遣ず佐々木の
奢
(
おごり
)
を見て
苦々
(
にが/\
)
しき事に思ひ御邊斯大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我は彼等に
對
(
むか
)
ひて立ち、手に持ちたる刑法の卷を開きてさし示し、見よ、分を
踰
(
こ
)
えたる衣服の
奢
(
おごり
)
は國法の許さゞるところなるぞ、我が告發せん折に
臍
(
ほぞ
)
を
噬
(
か
)
む悔あらんと
喝
(
かつ
)
したり。工人は拍手せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
夫を主人と思ひ敬ひ慎みて
事
(
つかう
)
べし。
軽
(
かろ
)
しめ
侮
(
あなどる
)
べからず。総じて婦人の道は人に従ふに有り。夫に対するに顔色言葉遣ひ慇懃に
謙
(
へりくだ
)
り和順なるべし。
不忍
(
ふにん
)
にして不順なるべからず。
奢
(
おごり
)
て無礼なるべからず。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
奢
(
おごり
)
を嫌つた金持らしいたしなみでせう。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
せし趣き今一
應
(
おう
)
申聞よと聞るゝに今さら面目なき體にて私し儀里と夫婦に相成しより
段々
(
だん/\
)
村中の
氣請
(
きうけ
)
の
惡敷
(
あしく
)
なり役儀は九助へ申付られ家も
淋
(
さび
)
しく成行中にて母は日増しに
奢
(
おごり
)
増長
(
ぞうちやう
)
し
追々
(
おひ/\
)
困窮
(
こんきう
)
に
迫
(
せま
)
りし折から九助が江戸表にて金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
奢
漢検1級
部首:⼤
12画
“奢”を含む語句
華奢
豪奢
驕奢
奢侈
蘭奢待
侈奢
華奢立
蘭奢
奢侈品
花奢
華奢造
驕奢品
紛華奢靡
迦羅奢
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食奢
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華奢姿
繊奢
絢爛豪奢
...