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ぜんせ
ふりがな文庫
“
前世
(
ぜんせ
)” の例文
時に後ろの方に當り
生者必滅
(
しやうじやひつめつ
)
會者定離
(
ゑしやじやうり
)
嗚呼
(
あゝ
)
皆是
前世
(
ぜんせ
)
の
因縁
(
いんえん
)
果報
(
くわはう
)
南無阿彌陀佛と唱ふる聲に安五郎は
振返
(
ふりかへ
)
り見れば
墨染
(
すみぞめ
)
の衣に
木綿
(
もめん
)
の
頭巾
(
づきん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
喰わずに居ってもそんな事をするのは嫌でございます。たとい
此事
(
これ
)
が知れて私共の身に災難が起ったところがどうせ
前世
(
ぜんせ
)
の
因縁
(
いんねん
)
と
諦
(
あきら
)
めなくちゃならん。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
一體
(
いつたい
)
、
散々
(
さん/″\
)
の
不首尾
(
ふしゆび
)
たら/″\、
前世
(
ぜんせ
)
の
業
(
ごふ
)
ででもあるやうで、
申
(
まを
)
すも
憚
(
はゞか
)
つて
控
(
ひか
)
へたが、もう
默
(
だま
)
つては
居
(
ゐ
)
られない。たしか
横濱
(
よこはま
)
あたりであつたらうと
思
(
おも
)
ふ。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
兄弟
(
きょうだい
)
のない自分には葉子が
前世
(
ぜんせ
)
からの姉とより思われぬ。自分をあわれんで弟と思ってくれ。せめては葉子の声の聞こえる所顔の見える所にいるのを許してくれ。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
眞面目
(
まじめ
)
らしく
取
(
と
)
りつぐを
聞
(
き
)
けば、
時鳥
(
ほとヽぎす
)
と
鵙
(
もず
)
の
前世
(
ぜんせ
)
は
同卿人
(
どうきやうじん
)
にて、
沓
(
くつ
)
さしと
鹽賣
(
しほうり
)
なりし、
其時
(
そのとき
)
に
沓
(
くつ
)
を
買
(
か
)
ひて
價
(
だい
)
をやらざりしかば、
夫
(
そ
)
れが
借金
(
しやくきん
)
になりて
鵙
(
もず
)
は
頭
(
あたま
)
が
上
(
あ
)
がらず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
母親は後妻だからいいが万和の歎きはまた格別。しかし、なにごとも
前世
(
ぜんせ
)
の約束ごと。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
何
(
なん
)
の
因果
(
いんが
)
で」とか、「
前世
(
ぜんせ
)
の約束」とかいう句のうちには、すでに自分の好むものは悪であり、
己
(
おの
)
れの
嫌
(
きら
)
うものこそ
善
(
ぜん
)
である、またその順序を
顛倒
(
てんとう
)
して善なるものを自分は嫌い
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「もしかすると、
前世
(
ぜんせ
)
において、
出
(
で
)
あった
人
(
ひと
)
かもしれないぞ。」と。
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
夫
(
それ
)
はみんな、
前世
(
ぜんせ
)
からの約束だから仕方がない」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其以來二人は
前世
(
ぜんせ
)
の
敵
(
かたき
)
か何ぞのやうに仲が惡い。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
お蔦
前世
(
ぜんせ
)
では敵同士だったかも知れないね。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
回回教にも仏教と同じく
前世
(
ぜんせ
)
もあり未来もありますけれども、現世の人間は未来もやはり人間に生れ、動物はやはり動物に生れるものであるというて
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
つひ
一晩
(
ひとばん
)
も
欠
(
か
)
かさねえで、
四手場
(
よつでば
)
も
此
(
こ
)
の
爺
(
ぢい
)
も、
岸
(
きし
)
に
居着
(
ゐつ
)
きの
巌
(
いは
)
のやうだ——
扨
(
さて
)
気
(
き
)
が
着
(
つ
)
けばひよんな
事
(
こと
)
、
沼
(
ぬま
)
の
主
(
ぬし
)
に
魅入
(
みい
)
られた、
何
(
なに
)
か
前世
(
ぜんせ
)
の
約束
(
やくそく
)
で、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
番人
(
ばんにん
)
に
成
(
な
)
つたゞかな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殺さず共是迄に何か惡事が有か但し
前世
(
ぜんせ
)
で人でも殺したる
因果
(
いんぐわ
)
の
報
(
むく
)
いなるべし然すれば何も
悔
(
くや
)
むには及ばず皆是因果の
歴然
(
れきぜん
)
なり
雜法轉輪
(
ざつはふてんりん
)
と
諦
(
あきら
)
めよと言るゝに三五郎は押返し
然樣
(
さやう
)
でも御座らんが
其處
(
そこ
)
が御
出家
(
しゆつけ
)
の役
首
(
くび
)
の座へ
坐
(
すわ
)
る者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大方
(
おおかた
)
これは
前世
(
ぜんせ
)
の罪でもあったのでしょう。私はそう
諦
(
あきら
)
めて居ります、といって居ったが実に
可哀
(
かあい
)
そうであった
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
なまじ紹介状があるだけに、
喧嘩面
(
けんかづら
)
で、宿を替えるとも言われない。
前世
(
ぜんせ
)
の
業
(
ごう
)
と
断念
(
あきら
)
めて、せめて近所で、
蕎麦
(
そば
)
か
饂飩
(
うどん
)
の御都合はなるまいか、と恐る恐る申し出ると、饂飩なら聞いてみましょう。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さと云に
皆々
(
みな/\
)
成程々々と云
乍
(
なが
)
ら首一ツ
持出
(
もちいだ
)
してサア/\御座頭さんと渡しければ城富
是
(
これ
)
は/\
有難
(
ありがた
)
う御座りますと
押戴
(
おしいたゞ
)
きわつとばかりに
泣出
(
なきいだ
)
せしが變り果たる此有樣
嘸
(
さぞ
)
や御無念で御座りませう
然
(
さり
)
ながら
前世
(
ぜんせ
)
の
因縁
(
いんえん
)
と
思召
(
おぼしめ
)
し假令私の眼が見えねばとて長い
中
(
うち
)
には人間の一
念
(
ねん
)
眞事
(
まこと
)
の人殺しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“前世”の解説
前世(ぜんせ)とは、ある人生を起点として、それより前の人生のことを指す。古くは転生を内包するヒンドゥー教や仏教などの宗教的世界観のなかで認められ、加えて現代ではニューエイジや、スピリチュアリティによっても支持されている。少数の研究を除き一般に科学的には認められていない概念であり、個人が前世の存在を認めるか否かは内面の信条によって異なる。
(出典:Wikipedia)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“前世”で始まる語句
前世紀
前世界犀
前世紀犀
前世古代語