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しゆら
ふりがな文庫
“
修羅
(
しゆら
)” の例文
儞
(
なんぢ
)
に欝懐の委曲を語りて、
修羅
(
しゆら
)
の苦因を晴るけんとぞ思ふ、と
大
(
おほ
)
ドロ/\で現はれ出た訳でも何でも無いが、一体将門は気の毒な人である。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
兵右衛門
(
へいゑもん
)
がかたにはかゝることゝは露しらず、本妻と
下女
(
げぢよ
)
が
修羅
(
しゆら
)
の
苦患
(
くげん
)
をたすけんと
御出家
(
ごしゆつけ
)
がたの
金儲
(
かねまう
)
けとなりけるとなり。
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
修羅
(
しゆら
)
に大
綱
(
つな
)
をつけ左右に
枝綱
(
えだつな
)
いくすぢもあり、まつさきに本願寺御用木といふ
幟
(
のぼり
)
を二本
持
(
も
)
つ、信心の老若男女
童等
(
わらべら
)
までも
蟻
(
あり
)
の如くあつまりてこれをひく。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何れも容姿を取り亂して右に走り左に馳せ、叫喚呼號の響、街衢に充ち滿ちて、
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
もかくやと思はれたり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
一四〇
淡路と聞えし人、にはかに色を
違
(
たが
)
へて、はや
一四一
修羅
(
しゆら
)
の時にや。
阿修羅
(
あしゆら
)
ども御迎ひに来ると聞え侍る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
搜索
(
さがし
)
出して
修羅
(
しゆら
)
の
靈魂
(
みたま
)
を
慰
(
なぐ
)
さめん南無阿彌陀佛/\と
首
(
くび
)
を
抱
(
いだ
)
きしめ
暫
(
しばら
)
く涙に
暮
(
く
)
れ居たり夫より
回向院
(
ゑかうゐん
)
の下屋敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
直接に
痛痒
(
つうやう
)
を感ぜざればとて、遠大なる事業を
斥
(
しりぞ
)
くべきにあらず、況んや欧洲のみに戦争の毒気
盈
(
み
)
つるにあらずして、東洋も亦た早晩、
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
と化して塵滅するの時なきにしもあらず
一種の攘夷思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
陰慘
(
いんさん
)
たる
修羅
(
しゆら
)
の
孤屋
(
こをく
)
に
比
(
くら
)
べると、こゝは
却
(
かへ
)
つて、
唐土
(
たうど
)
桃園
(
たうゑん
)
の
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
く。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分は其翌日万感を抱いてこの
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
を去つた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
慈悲悔恨の
弛
(
ゆるみ
)
無く、
修羅
(
しゆら
)
の
戰
(
たゝかひ
)
酣
(
たけなは
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
修羅
(
しゆら
)
に大
綱
(
つな
)
をつけ左右に
枝綱
(
えだつな
)
いくすぢもあり、まつさきに本願寺御用木といふ
幟
(
のぼり
)
を二本
持
(
も
)
つ、信心の老若男女
童等
(
わらべら
)
までも
蟻
(
あり
)
の如くあつまりてこれをひく。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
葬
(
はうむ
)
りて
修羅
(
しゆら
)
の
妄執
(
まうしふ
)
を
晴
(
はら
)
し申さんとて千住
小塚原
(
こづかはら
)
の御仕置場へ到り
非人
(
ひにん
)
の小屋へ
立寄
(
たちより
)
些
(
ちと
)
御頼み申度ことありて
參
(
まゐ
)
りたり昨日御仕置になりたる武州幸手宿富右衞門の
首
(
くび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
他
(
かれ
)
二人
(
ふたり
)
も
修羅
(
しゆら
)
につれ来れと
課
(
おほ
)
せある。老臣の人々
一四五
かけ
隔
(
へだ
)
たりて声をそろへ、いまだ
命
(
めい
)
つきざる者なり。
一四六
例
(
れい
)
の
悪業
(
あくげふ
)
なせさせ給ひそといふ詞も、人々の
形
(
かたち
)
も、遠く雲井に行くがごとし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
慈悲悔恨の
弛
(
ゆるみ
)
無く、
修羅
(
しゆら
)
の
戦
(
たたかひ
)
酣
(
たけなは
)
に
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
(雪車の
制作
(
せいさく
)
別に記す、形大小種々あり大なるを
修羅
(
しゆら
)
といふ)雪国の
便利
(
べんり
)
第
(
だい
)
一の
用具
(
ようぐ
)
也。しかれども雪凍りたる時にあらざれば用ひがたし、ゆゑに里人
雪舟途
(
そりみち
)
と
唱
(
とな
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
たとへば
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
にて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
遂
(
とげ
)
し浪人藤崎道十郎が
修羅
(
しゆら
)
の
亡執
(
まうしふ
)
も此處に
浮
(
うか
)
み出て嬉く思ふなるべし果せる
哉
(
かな
)
惡事の
報
(
むく
)
い速かに
巡
(
めぐ
)
り來りてさしも申
詐
(
いつは
)
りたる村井長庵が
奸謀
(
かんぼう
)
も
悉皆
(
こと/″\
)
く調べ上に相成
初
(
はじめ
)
て
貞婦
(
ていふ
)
お
光
(
みつ
)
孝子
(
かうし
)
道
(
みち
)
之助が善報の程は
神佛
(
しんぶつ
)
の
應護
(
おうご
)
にも
預
(
あづか
)
りし物成んと其
頃
(
ころ
)
風聞
(
とりさた
)
なせしとぞ
偖
(
さて
)
其翌年に至りて
公儀
(
こうぎ
)
に有難き
大赦
(
たいしや
)
の行はれけるに御
上
(
かみ
)
にも久八が忠義の程を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かゝる時は
修羅
(
しゆら
)
を二ツも三ツもかくるなり。材木は雪のふらざる秋
伐
(
き
)
りてそのまゝ山中におき、
輴
(
そり
)
を用ふる時にいたりてひきいだす。かゝる大材をも
拖
(
ひく
)
をもつて雪の
堅
(
かたき
)
をしるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かゝる時は
修羅
(
しゆら
)
を二ツも三ツもかくるなり。材木は雪のふらざる秋
伐
(
き
)
りてそのまゝ山中におき、
輴
(
そり
)
を用ふる時にいたりてひきいだす。かゝる大材をも
拖
(
ひく
)
をもつて雪の
堅
(
かたき
)
をしるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
輴
(
そり
)
の大なるを
里言
(
りげん
)
に
修羅
(
しゆら
)
といふ事前にもいへり、これに大材木あるひは大石をのせてひくを
大持
(
だいもち
)
といふ。ひとゝせ京都本願寺御普請の時、末口五尺あまり長さ十丈あまりの
槻
(
けやき
)
を
拖
(
ひき
)
し事ありき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“修羅”の意味
《名詞》
天部の一人阿修羅の略。
六道の一つ阿修羅道の略。
長い戦闘や争い。争いが日常的に起こる世界。
大きな物を運搬する大きなそりのような道具。
(出典:Wiktionary)
修
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
“修羅”で始まる語句
修羅場
修羅道
修羅心
修羅界
修羅黒縄
修羅土
修羅神
修羅礫
修羅王
修羅六道