二日目ふつかめ)” の例文
うしますとね……わたしはう見直みなほしました二日目ふつかめ夜中よなかです……となりへやにおいでなすつた御婦人ごふじんの、わたしおな病氣びやうきでした。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すでたふ建立けんりつをはつたので、最早もはや歸途きとむか一方いつぽうである。往復わうふく五日いつか豫定よていが、その二日目ふつかめには首尾しゆびよく歸終きろくやうになつたのは、非常ひじやう幸運こううんである。
看護をしてから二日目ふつかめばんに、三千代みちよなみだを流して、是非あやまらなければならない事があるから、代助の所へ行つて其訳を聞いて呉れろとおつとに告げた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ありし雛遊ひなあそびのこゝろあらたまらずあらたまりし姿すがたかたちにとめんとせねばとまりもせでりやうさん千代ちいちやんと他愛たあいもなき談笑だんせふては喧嘩けんくわ糸口いとぐち最早もう来玉きたまふななにしにんお前様まへさまこそのいひじらけに見合みあはさぬかほはつ二日目ふつかめ昨日きのふわたしるかりし此後このご
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たいていは若い男女なんにょである。一日目いちじつめに与次郎が、三四郎に向かって大成功と叫んだ。三四郎は二日目ふつかめの切符を持っていた。与次郎が広田先生を誘って行けと言う。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
京都きやうといた一日目いちにちめは、夜汽車よぎしやつかれやら、荷物にもつ整理せいりやらで、徃來わうらい日影ひかげらずにらした。二日目ふつかめになつてやうや學校がくかうると、教師けうしはまだ出揃でそろつてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それが、幾何いくらでもゐる。大抵はわかい男女である。一日目いちじつめに与次郎が、三四郎に向つて大成功とさけんだ。三四郎は二日目ふつかめ切符きつぷを持つてゐた。与次郎が広田先生をさそつてけとふ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
正月しやうぐわつ二日目ふつかめゆきひきゐ注連飾しめかざりみやこしろくした。んだ屋根やねいろもとかへまへ夫婦ふうふ亞鉛張とたんばりひさしすべおちゆきおと幾遍いくへんおどろかされた。夜半よなかにはどさとひゞきことはなはだしかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)