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一人々々
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ひとり/\
ふりがな文庫
“
一人々々
(
ひとり/\
)” の例文
彌次郎
(
やじらう
)
が
其
(
そ
)
の
時代
(
じだい
)
には
夢
(
ゆめ
)
にも
室氣枕
(
くうきまくら
)
の
事
(
こと
)
などは
思
(
おも
)
ふまい、と
其處等
(
そこいら
)
を
眗
(
みまは
)
すと、
又
(
また
)
一人々々
(
ひとり/\
)
が、
風船
(
ふうせん
)
を
頭
(
あたま
)
に
括
(
くゝ
)
つて、ふはり/\と
浮
(
う
)
いて
居
(
ゐ
)
る
形
(
かたち
)
もある。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指
(
さゝ
)
るゝな立派な出世致すべし
斯
(
かく
)
てこそ予に
對
(
たい
)
し
忠義
(
ちうぎ
)
なるぞと申聞られ
一人々々
(
ひとり/\
)
に
盃盞
(
さかづき
)
を下され夫より夜の
明
(
あく
)
るを
待
(
まち
)
ける此時越前守の
奧方
(
おくがた
)
には奧御用人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小児
(
こども
)
を
着飾
(
きかざ
)
らせて
一人々々
(
ひとり/\
)
乳母を附けて芝居を見せようと云ふ
豪奢
(
がうしや
)
な
性質
(
たち
)
、和上が何かに附けて奥方の町人
気質
(
かたぎ
)
を賎むのを
親思
(
おやおも
)
ひの奥方は、じつと辛抱して
実家
(
さと
)
へ帰らうともせず
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
汗をたらして
飽
(
あ
)
きずによく働いてゐたものだが、
一人々々
(
ひとり/\
)
皆
(
みな
)
死んでしまつた
今日
(
けふ
)
となつて見れば、あの人達はこの世の中に生れて来ても来なくてもつまる
処
(
ところ
)
は同じやうなものだつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
読
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げられた
者
(
もの
)
は、
一人々々
(
ひとり/\
)
検疫医
(
けんえきい
)
の
列
(
なら
)
んだ
段階子
(
だんばしご
)
の
下
(
した
)
を
通
(
とほ
)
つて
上
(
うへ
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。『ミストル・アサヤーマ』。「ヤ」で
調子
(
てうし
)
を
上
(
あ
)
げて
少
(
すこ
)
し
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて「マ」で
下
(
さ
)
げる。
成程
(
なるほど
)
山
(
やま
)
のやうに
聞
(
きこ
)
える。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
▼ もっと見る
あと二三
人
(
にん
)
だけ
殘
(
のこ
)
つたのが
一人々々
(
ひとり/\
)
、
牛小屋
(
うしごや
)
から
掴
(
つか
)
み
出
(
だ
)
されて、
果
(
はて
)
しも
知
(
し
)
らない
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を、
二十日目
(
はつかめ
)
に
島
(
しま
)
一
(
ひと
)
つ、
五十日目
(
ごじふにちめ
)
に
島
(
しま
)
一
(
ひと
)
つ、
離
(
はな
)
れ/″\に
方々
(
はう/″\
)
へ
賣
(
う
)
られて
奴隷
(
どれい
)
に
成
(
な
)
りました。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三百
人
(
にん
)
ばかり、
山手
(
やまて
)
から
黒煙
(
くろけぶり
)
を
揚
(
あ
)
げて、
羽蟻
(
はあり
)
のやうに
渦卷
(
うづま
)
いて
來
(
き
)
た、
黒人
(
くろんぼ
)
の
槍
(
やり
)
の
石突
(
いしづき
)
で、
濱
(
はま
)
に
倒
(
たふ
)
れて、
呻吟
(
うめ
)
き
惱
(
なや
)
む
一人々々
(
ひとり/\
)
が、
胴
(
どう
)
、
腹
(
はら
)
、
腰
(
こし
)
、
背
(
せ
)
、コツ/\と
突
(
つゝ
)
かれて、
生死
(
いきしに
)
を
驗
(
ため
)
されながら
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……そして
車
(
くるま
)
に
着
(
つ
)
いた
商人
(
あきんど
)
の、
一人々々
(
ひとり/\
)
、
穗長
(
ほなが
)
の
槍
(
やり
)
を
支
(
つ
)
いたり、
擔
(
かつ
)
いだりして
行
(
ゆ
)
く
形
(
かたち
)
が、ぞろ/\
影
(
かげ
)
のやうに
黒
(
くろ
)
いのに、
椰子
(
やし
)
の
樹
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
つた
上
(
うへ
)
へ、どんよりと
黄色
(
きいろ
)
に
出
(
で
)
た、
月
(
つき
)
の
明
(
あかり
)
で、
白刃
(
しらは
)
ばかりが
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
々
3画
々
3画
“一人”で始まる語句
一人
一人前
一人子
一人娘
一人息子
一人一人
一人旅
一人言
一人女
一人法師