“わきまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辨別33.3%
辨償16.7%
分別16.7%
弁別16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うへは、とおあきをとこのせりめた劍幕けんまくと、はたらきのないをんなだと愛想あいそかされようとおも憂慮きづかひから、前後ぜんご辨別わきまへもなく、棒縞ぼうじまあはせいですつもりで、かげではあつたが、かきそと
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
稻葉殿よくきけ證文しようもんとほり其方そのはうをひとある上は當人たうにんいでしとて其品なき時は辨償わきまへずばなるまじことに彦兵衞が所持の代呂物しろものに非ず出入場より預りし品なれば少しも猶豫いうよ成難なりがたし三日の中に右の品辨償わきまへもし調達出來ぬとあれば申付方が有るぞと嚴敷きびしく申渡され右彦兵衞きくとほり勘兵衞へ申渡せし上は右の品請取うけとれと云は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つけよと申渡されコリヤ勘兵衞其品は彦兵衞出入場でいりばよりあつらへなれば早速さつそく辨償わきまへねばならず奉公人彌七行方ゆくへ知れる迄は右の品々しな/″\彦兵衞に聞合せのこらず辨償わきまへつかはせと申さるゝに勘兵衞私し儀も所々しよ/\相尋あひたづねしかども行方ゆくへれず右品々とても高金なれば勿々なか/\調達てうだつ出來難し依ては彌七行方相知るゝ迄彦兵衞不肖ふせう仕つる樣仰付おほせつけられ下さるべしと申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おもみちは一すぢなれと夏引なつびきの手引てびきのいとみだれぐるしきはこひなるかや優子ゆうこ元來もとよりさいはじけならず柔和をとなしけれど悧發りはつにてもの道理ことはりあきらかに分別わきまへながららきはれぬむねくもにうつ/\として
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……ゆめなんだか、うつゝなんだか、自分じぶんだか他人たにんだか、宛然まるで弁別わきまへいほどです——前刻さつきからおはな被為なすつたことも、其方そちらではたゞあはあはわらつてらつしやるのが、種々いろ/\ことばつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「得意ざきへ物買に行ごとく、用事ばかり申上候事、思召も恥入候。然ども外にはいたしかた無之、無拠よんどころなく御頼申上候。これまた前世より之ごふなどと思召、御わきまへ被下度奉願上候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)