“わきまえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弁別50.0%
常識25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやこれはもそう、深窓に姫御前ひめごぜとあろうお人の、他所よその番地をずがずがお弁別わきまえのないはそのはずよ。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愚衲ぐのうらの心にある常識わきまえでは、およそ関東の武家方は、武弁殺伐ぶべんさつばつ……ただそれだけの者としかつい心得ておりませなんだが……。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余「併し相手が是非のわきまえもない獣類で有って見れば、引っ掻れたとて別に恥じる事も有りますまい、シタが余ほどのお怪我ですか」夫人「大した事も有りませんが痛みがはげしいのです、痛みさえなくなれば、医者にも及びませぬけれど」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)