“愚衲”の読み方と例文
読み方割合
ぐのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ならば、のちほどまた、ご一しょになるやも知れんな。——参内の帰途、愚衲ぐのうも六角の法印邸へ立ちよる約束をしておるで」
愚衲ぐのう熟〻既往現今吾国宗教の幻象を想像するに、清僧社会に噉肉蓄妻だんじきちくさいの弊事浸入せしより、清浄の練者は変じて汚穢の醜場と成り、僧侶活溌勇進の気風は、たちまち怠惰侈靡しびの姿と化し
洪川禅師のことども (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
愚衲ぐのうらの心にある常識わきまえでは、およそ関東の武家方は、武弁殺伐ぶべんさつばつ……ただそれだけの者としかつい心得ておりませなんだが……。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)