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ほねみ
ふりがな文庫
“
骨身
(
ほねみ
)” の例文
此
(
こ
)
の
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
引拔
(
ひきぬ
)
かれますやうに……
骨身
(
ほねみ
)
に
應
(
こた
)
へるやうなんです……
蟲
(
むし
)
には
濟
(
す
)
まないと
存
(
ぞん
)
じながら……
眞個
(
ほんと
)
に
因果
(
いんぐわ
)
なんですわねえ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
女は
身悶
(
みもだ
)
えして、からみついている蛇の口から逃れようとするが、いよいよそれは、しっかりと巻き締めて、
骨身
(
ほねみ
)
に食い入るようです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兎に角彼女の無我にして
骨身
(
ほねみ
)
を惜まぬ快活の奉仕は、主人夫婦の急激な境遇変化に伴う
寂寥
(
せきりょう
)
と不安とを如何ばかり慰めたか知れぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然
(
しか
)
し
相互
(
さうご
)
に
畑
(
はたけ
)
を
荒
(
あら
)
しては、
痩
(
や
)
せた
骨身
(
ほねみ
)
を
噛
(
かじ
)
り
合
(
あ
)
うて
居
(
ゐ
)
るやうな
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
にこんなことが
無
(
な
)
ければ
殊更
(
ことさら
)
に
勘次
(
かんじ
)
ばかりが
注目
(
ちうもく
)
されるのではなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
着
(
つけ
)
られし如く是又長庵が惡事なりと思はるれ共本人の口より
白状
(
はくじやう
)
させんと猶も
詞
(
ことば
)
を
和
(
やは
)
らげ三次が
斯迄
(
かくまで
)
申ても
覺
(
おぼ
)
え
無
(
なき
)
やと言はるれば長庵
然
(
され
)
ばにて候此上
骨身
(
ほねみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
積
(
つ
)
もる
苦労
(
くろう
)
、
重
(
かさ
)
なる
失望
(
しつぼう
)
、ひしひしと
骨身
(
ほねみ
)
にしみる
寂
(
さび
)
しさ……
私
(
わたくし
)
の
躯
(
からだ
)
はだんだん
衰弱
(
すいじゃく
)
してまいりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今日でも
骨身
(
ほねみ
)
に
滲
(
し
)
みるようにその時心配をした事を記憶しておりますが、実は、聖上御覧の間に、楠公の甲の
鍬形
(
くわがた
)
と鍬形との間にある
前立
(
まえだて
)
の剣が、風のために揺れて
幕末維新懐古談:70 木彫の楠公を天覧に供えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
暗さは暗し、雨はいよいよ
冷
(
つめ
)
たく
骨身
(
ほねみ
)
に通った。ああ、バルブレンのおっかあのうちがこいしい。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
泥
(
どろ
)
ねずみとなって、泣くにも泣けぬ蛾次郎先生、
命
(
いのち
)
からがら浜松の城下を、鷲にのって逃げだしたはいいが、夜に入るにしたがって、
空天
(
くうてん
)
の
寒冷
(
かんれい
)
は
骨身
(
ほねみ
)
にてっし、腹はへるし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また石太郎は、なんどむちでこづかれたとて、いっこう
骨身
(
ほねみ
)
にこたえない。まるで日常
茶飯事
(
さはんじ
)
のようにこころえているのだから、いささかも、かれにすまないと思う必要はないわけである。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
秋風の身にしみ/″\と感じて
有漏
(
うろ
)
の身の換へ難き恨み、今更
骨身
(
ほねみ
)
に
徹
(
こた
)
へ候。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
酒の味が、もうすツかり
骨身
(
ほねみ
)
に
沁渡
(
しみわた
)
ツて了ツたんですね。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
よもや忘れは成るまじとかき
口説
(
くどか
)
れて千太郎は何と答へも
面目
(
めんぼく
)
なく
消
(
きえ
)
も入たき
風情
(
ありさま
)
なり
稍
(
やゝ
)
有
(
あつ
)
て久八に向ひ段々の
異見
(
いけん
)
我が
骨身
(
ほねみ
)
に
徹
(
こた
)
へ今更
詫
(
わび
)
んも樣なし以後は心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある建具は
破
(
やぶ
)
れた此の野中の一つ家と云った様な小さな
草葺
(
くさぶき
)
を目がけて日暮れ
方
(
がた
)
から
鉄桶
(
てっとう
)
の如く
包囲
(
ほうい
)
しつゝずうと
押寄
(
おしよ
)
せて来る武蔵野の
寒
(
さむさ
)
を
骨身
(
ほねみ
)
にしみて
味
(
あじ
)
わった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
里
(
さと
)
ですらもう寒い
旧暦
(
きゅうれき
)
の冬十月だった。山上の寒さは
骨身
(
ほねみ
)
にしみる。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悲しさ
骨身
(
ほねみ
)
を
透
(
とほ
)
すなり
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
盡
(
つく
)
せしゆゑ千太郎の代とも成るならば舊の支配人に
召使
(
めしつか
)
はんと
堅
(
かた
)
く約束なし千太郎より
書面
(
しよめん
)
迄も久八へ渡し置千太郎も久八が忠義の
異見
(
いけん
)
骨身
(
ほねみ
)
に
染渡
(
しみわた
)
り一旦迷ひし小夜衣も長庵の
姪
(
めひ
)
なれば五十兩の
騙
(
かた
)
りも
同腹
(
どうふく
)
にて
爲
(
なし
)
たる事ならんと思ふ故
愛想
(
あいそ
)
もこそもつき果しかば其後は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“骨”で始まる語句
骨
骨董
骨牌
骨折
骨董屋
骨髄
骨董品
骨肉
骨頂
骨柄