“鉄桶”の読み方と例文
旧字:鐵桶
読み方割合
てっとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夷陵の城はおけの如く敵勢に囲まれている。誰かその鉄桶てっとうの中へ入って、城中の甘寧と聯絡をとる勇士はないか——と周瑜がいうと
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌る六月一日、八丁堀組屋敷は早暁から門外を堅め、与力同心組子の数を尽して、真に鉄桶てっとうの人垣を作りました。
ある建具はやぶれた此の野中の一つ家と云った様な小さな草葺くさぶきを目がけて日暮れがたから鉄桶てっとうの如く包囲ほういしつゝずうと押寄おしよせて来る武蔵野のさむさ骨身ほねみにしみてあじわった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)