“てっとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄桶81.0%
跌倒4.8%
跌宕4.8%
鉄刀4.8%
餮饕4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌る六月一日、八丁堀組屋敷は早暁から門外を堅め、与力同心組子の数を尽して、真に鉄桶てっとうの人垣を作りました。
先生詩酒ニ跌倒てっとうシ傾倒淋漓りんり磅礴ほうはくきわまりナシ。ああすでシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし比較的幅のあるそして長い頂上——夫も決して平板単調ではない——就中なかんずく大汝おおなんじの附近に三々又五々、ほしいままに横時縦錯せる巨岩の堆積は、山頂稀にる荒寥跌宕てっとうの風物でなければならぬ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
なんじ、いかにもうなりとも、ふくろのなかのねずみどうようだ、時うつればうつるほど、ここは鉄刀てっとう鉄壁てっぺきにかこまれ、そとは八門暗剣の伏兵ふくへいにみちて、のがれる道はなくなるのじゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
総じてこの「じゃぼ」には、七つの恐しき罪に人間をさそう力あり、一に驕慢きょうまん、二に憤怒ふんぬ、三に嫉妬しっと、四に貪望とんもう、五に色欲、六に餮饕てっとう、七に懈怠けたい、一つとして堕獄の悪趣たらざるものなし。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)