“鉄壁”の読み方と例文
旧字:鐵壁
読み方割合
てっぺき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
咲耶子さくやこ、咲耶子、もういかにもがいても、この八もん鉄壁てっぺきのなかからのがれることはできぬぞ、神妙しんみょうなわにかかッてしまえ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
出口にはどこから現れたのか、武装した三十名ほどの警官隊がズラリと拳銃ピストルして鉄壁てっぺきのように並んでいる。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
制海権を握られたる海の上の戦争も確かに怖いけれども、ヒマラヤ山のごとき世界の金城きんじょう鉄壁てっぺきたてに取って上から下に臨む戦争も、恐ろしいものであると信ずるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)